教育の新しいステージへ
2021年4月1日から5日にかけて、ゆたかカレッジの各キャンパスで新入生の入学式が行われました。東京、神奈川、埼玉、静岡のキャンパスで新たに120名の学生が仲間入りし、この日、ゆたかカレッジの総学生数は300名を超えました。
知的障がい者のための学びの場
知的障がいを持つ人々にとって、高等教育への進学は難しい現実があります。卒業後の進学率はわずか0.5%。その中で「もっと学びたい」「社会人として成長したい」と願う若者たちの声に応えるために設立されたのが、ゆたかカレッジです。
入学式では、多くの新入生が希望に満ちた表情を見せていました。副学長の長谷川美栄氏による式辞では、今後の4年間で身に付けてほしい「4つの力」について語られました。
- - 楽観性: ポジティブな考え方を持つこと
- - 自尊感情: 自分を大切にする意識
- - 自己効力感: 自分にはできるという自信
- - 感情コントロール力: 感情を整える力
新入生の誓いの言葉の中で、代表者はこのように述べました。「ゆたかカレッジで自分を成長させ、社会に貢献できる人間になりたい。自立を目指し、責任ある行動を心がけます。」この誓いには、自立を望む心が込められていました。
ゆたかカレッジの教育理念
ゆたかカレッジでは、自立した社会人を育成するため「生きる力」をテーマに、以下の教育目標を掲げています。
1. 社会に出るために必要な忍耐や努力を育む
2. 伝え合う力や協調性を持った個性を活かした社会人を育成
3. 逆境に負けない折れない心(レジリエンス)を育てる
この「福祉型カレッジ」では、専門的な支援を受けながら、実社会でのスキルを身に付けることが可能です。月謝は無料で、その主なプログラムは2つの段階で構成されています。最初の2年間は「自立訓練事業」として、様々な教養や生活スキルを学びます。後半の2年間は「就労移行支援事業」に焦点を当て、職業訓練やビジネスマナーを実地で学びます。
女子の社会進出を後押し
特に、知的障がいのある人の就職率は74.3%、職場定着率は88.6%に達しています。これらのデータからも、ゆたかカレッジが持つ教育の質とサポートの充実さが伺えます。
ゆたかカレッジは、「高校卒業後も学びたい」と考えている知的障がいを持つ人々のための受け入れを広げており、新たな教育の場を提供し続けることがその使命です。
お問い合わせ情報
このように、ゆたかカレッジは人生の新たな一歩を踏み出す場として、知的障がい者の皆様に寄り添っています。さらに詳しい情報は、公式ウェブサイト(
http://yutaka-college.com)でご確認ください。また、問い合わせは株式会社ゆたかカレッジ広報担当の吉田までご連絡ください。