キドックスが目指す新たな人と動物の共生空間とは？

キドックスの挑戦

認定NPO法人キドックスは、2022年に設立から10年を迎えるにあたり、つくば市に新たに「ヒューマンアニマルコミュニティセンターキドックス」を開設する計画を発表しました。この新施設では、これまでの社会支援活動を拡張し、地域に根差した福祉の場を提供します。

新しい挑戦の背景

キドックスは、不登校やひきこもりの若者の自立を支援し、飼い主を持たない犬の保護活動を行ってきました。この経験から、孤立した状態にある人々や動物のサポートが重要であることを認識しました。地域社会の中で支え合う仕組みを作ることこそが、彼らの生活を豊かにし、関わる全ての人にとっての安全網を構築する手段であると考えています。

新設される「ヒューマンアニマルコミュニティセンターキドックス」は、動物を中心とした居場所であり、多様な人々が集える共生の場です。この場所を通じて、動物保護だけでなく、地域の活性化にも寄与することが期待されています。

予想外の資金増加とクラウドファンディング実施

当初1億円で計画されていた新施設の建設が、新型コロナウイルスの影響でウッドショックを受け、総建設費が1億2千万円に膨れ上がりました。そのため、ドッグランやドッグカフェの設置を断念せざるを得ない状況でした。

しかし、犬たちに質の高い生活を提供し、地域の人々が気軽に訪れることができる福祉の拠点を実現するためには、ドッグランとドッグカフェが不可欠です。そこで、500万円を目標とするクラウドファンディングを開始しました。この活動が地域の人々と動物たちの触れ合いを促進し、さらなる支援への繋がりを生むことを期待しています。