日立プラントが新たな省エネ支援システム「Enewatcher」を発表
株式会社日立プラントサービスは、消費エネルギーと原単位を「可視化」するシステム「Enewatcher」に新たにSCADA(監視制御システム)との連携機能を追加すると発表しました。2025年4月からの販売開始を予定しており、環境目標の達成や省資源化を目指す企業への強力なサポートを提供します。
Enewatcherの基本概要
Enewatcherは、さまざまな工場インフラ設備における消費エネルギーや、生産工程のデータを一元管理し、これを可視化するシステムです。空調や電気設備の使用状況、CO2の排出量を網羅的に把握することができ、これにより企業は「測る」「知る」「共有」することを通じてカーボンニュートラルやデジタルトランスフォーメーションを実現します。
システム機能の強化
今回の機能強化では、SCADAとの標準化された連携機能の追加が際立っています。これにより、データの視覚化だけでなく、エネルギー管理機能を補強し、監視と制御の新たな機能が提供されることとなります。さらに、業界標準規格に準拠した接続も可能となっており、最新テクノロジーを駆使した環境対応型の製品基盤が構築されています。
Enewatcherの特長
以下にEnewatcherの主な特長を挙げます:
1.
エネルギー原単位の可視化機能の強化
多様なグラフを時系列で表示し、エネルギー原単位を可視化します。
2.
既存システムからのデータ取込対応
BACnetやFTPなどを通じて柔軟なデータ受け入れが可能です。
3.
省エネ機能の組み合わせが可能
デマンド制御や熱源省エネ制御などの機能も搭載。
4.
月末エネルギー予測機能
な使用量目標の設定により、エネルギー予測を行います。
5.
汎用ブラウザでのアクセス
専用ソフトのインストール不要で、多部門からのアクセスが可能。
機能追加の具体例
新機能には曜日別比較やレイアウトメニュー機能が強化され、利用者がより簡単にデータを比較・分析できるようになります。これにより、現場の無駄を見つけやすく、効率化が図れます。さらに、Enewatcherのデータ分析を通じて、運用改善や省エネ施策を提案することが可能です。
データ分析によるサポート
データ分析の結果は、CO2削減や費用対効果を向上させるための施策を考える際に不可欠です。日立プラントサービスでは、専門家がこれらの分析を行い、企業の目標達成を全面的にサポートします。
まとめ
日立プラントサービスは、Enewatcherを通じて企業の環境目標に向けた取り組みを強化し、デジタルトランスフォーメーションを加速させることを目指しています。これにより、より効率的で持続可能な社会の実現に向けた貢献が期待されます。詳細なサービス内容については、同社の公式ウェブサイトをご覧ください。
日立プラントサービス公式サイト