八尾市で製造業と学生の架け橋を作る新たな試み

8つの企業が集結！『こうばと学生の架け橋サロン』の初開催

2022年11月14日と15日、大阪府八尾市でまったく新しい取り組みが始まりました。地元の製造業界と学生を結ぶイベント、『こうばと学生の架け橋サロン』が、八尾市産業政策課や「みせるばやお」との共同で初めて開催されたのです。このイベントは、地元の中小企業が一丸となって若手人材を育成する新たな試みです。

地方製造業の現状と課題

o最近、日本の地方製造業は多くの課題に直面しています。その中でも、特に顕著なのが若手人材の不足です。多くの中小企業が、単独では採用活動を推進することが難しく、知識やスキルを持った若者をどうやって業界に引き入れるかが大きな課題となっています。そこで、製造企業13社が集まり、学生と直接対話できる場を設けることになったのです。

講演と座談会

この『こうばと学生の架け橋サロン』では、参加企業と学生との座談会が行われ、モノづくりの魅力が語られました。参加者は企業の経営者や現場のプロたちが、実際の製造現場の様子を学生にリアルに伝えることで、業界の理解と関心を深めることを目指しました。

町工場の魅力

当社代表取締役の髙島小百合氏は、町工場で生まれ育った経歴を持っています。かつては「町工場」に対する偏見を持ち、華やかな世界でのキャリアを選択していましたが、やがて自身の会社に就職し、モノづくりの楽しさを再発見しました。「町工場」には、舞台で公演を作るときのような団結感があることに気が付いた彼女は、この魅力を世の中に伝える必要を感じました。このイベントでは、経営者同士が集結して、力を合わせることで更なる影響力を生み出せると信じています。

参加企業と活動内容

参加した企業は、アベル株式会社やカネエム工業株式会社など、多岐にわたり、各社が持つ独自の技術や価値を学生に伝えました。製造業の楽しさとやりがいを会話を通じて伝えることで、学生たちの関心を引き、将来の進路について考えるきっかけになればと考えています。

今後もこの取り組みを継続していく計画で、定期的に中小企業の交流や研修の場を設け、若手人材の育成を進めていく意向を示しています。地域の製造業が結束し、魅力を発信することで、若者たちに新たな道を開くことができるのです。