2026年卒ITエンジニア就職活動実態調査の結果
株式会社ギブリーが実施した2026年卒業予定のITエンジニア志望学生を対象とする就職活動に関する調査結果が発表されました。この調査は、生成AI(人工知能)が就職活動に与える影響や学生のニーズの変化を浮き彫りにするものであり、今後の採用活動に対する重要な示唆を提供します。
調査概要
この調査は、279名のエンジニア職を目指す学生を対象に、2025年7月24日から8月31日までの期間に実施されました。参加者には、オンラインでのエンジニア求人サービス「Track Job」に登録している学生が対象で、就職活動における生成AIの活用法を尋ねました。
主な調査結果
生成AIの利用状況
調査によると、全体の84.6%の学生が生成AIを活用していることがわかりました。中でもエントリーシート(ES)の作成や添削に使っているという回答が最も多く、80.7%を占めました。また、志望動機の作成や自己分析においてもそれぞれ48.6%、48.2%の学生が利用しています。学生からの具体的な活用法としては、AIに自分の考えをプロンプトとして入力し、文章を生成してもらうという手法が挙げられています。
そのため、従来のESを起点とした選考フローがどれほど有効であるか再考する企業も増えることでしょう。
コーディング試験への参加
コーディング試験を受けたことがある学生は67.8%で、特に長期インターンを経験した層においては80%を超えています。これらの結果は、技術力を重視する企業の増加を示唆しています。学生たちは評価基準の公平性や透明性を重視しており、その結果、企業選択にも影響を与えていると見られています。
インターンシップと内定承諾率
インターンに参加した企業に内定承諾を行った割合は39.3%で、特に開発経験の豊富な学生の中では50.94%がそのままインターン先へ内定を決定しています。この傾向は、インターンシップが単なる経験を超えて、就職先の選定における重要な要素になっていることを示唆しています。
Trackの見解
このように、本調査からはエンジニア志望学生の多くが生成AIを活用しており、その中心にはESの作成に関する利用があることが明らかになりました。また、AI技術が浸透しつつある中、企業は従来の選考フローの見直しを迫られています。学生は公平な評価や納得感を求めており、企業にとってはこれが採用の成否を大きく左右する要因となるでしょう。
今後、企業が生成AIを利用したESを前提として、さらに早期に客観的な評価方法を提示し、学生との信頼関係を構築することが必要です。この変化に適応することが、採用競争においての勝敗を分ける鍵と言えるでしょう。
おわりに
2026年卒業予定のITエンジニアを目指す学生は、生成AIを駆使した新たな時代の到来を迎えています。能力の見極め方も変わりつつある中で、企業はこの新しい環境を受け入れ、柔軟で適切な選考プロセスを用意する必要があります。