小野測器VW-3100
2025-05-21 09:46:26

日本のモノづくりを支える小野測器の新振動計「VW-3100」

小野測器の新ポータブル振動計 VW-3100



株式会社小野測器から、新たなポータブル振動計「VW-3100」が発表されます。この製品は、2025年5月21日にお披露目され、8月の発売が予定されています。特に、設備の保守点検や製品検査を行う現場において、「聴く」「測る」「判断する」といった作業が一台で完結できるように設計されています。

日本の製造業におけるニーズ



現在、プラントや製造業界では、設備の老朽化が進んでおり、新しい設備の導入や更新が困難な状況にあります。そこで既存の設備をできる限り長く稼働させるためのメンテナンス体制が重要視されています。これまで、回転機械の状態監視には振動計測が活用されてきましたが、現場では聴診棒に依存する場面が多く見受けられます。このため、作業者の経験や感覚に基づく判断が重視されているものの、個々の判断にばらつきがあり、ノウハウの継承にも課題があります。

VW-3100の特徴



1. V3バンド機能による同時計測



VW-3100は「V3バンド」を搭載しており、これにより異なる周波数帯域で3つの振動値を同時に計測することができます。この機能は、加速度、速度、変位の物理量を自在に選べるため、異常振動の検出がより効率化されています。従来の振動計では固定された周波数帯域に依存していたため、柔軟な対応が可能になる点が大きな利点です。

2. 聴音機能の強化



この製品は、計測した振動信号を音に変換して聴くことができる機能も備えています。V3バンドを利用して周波数範囲を自由に変更できるため、より明瞭な異音を捉えることが可能になりました。これにより、作業者間での技術伝承や情報共有にも貢献します。

3. 収録・聴き比べ機能



オプション機能として、計測と同時にデータを収録できるオプションも用意されています。これにより、計測データを持ち帰り、後解析ツールで詳細な分析を行うことができます。現場で計測した音と収録したデータを比較することが可能なため、異常の有無を容易に判断できます。

4. 豊富なオプション機能



VW-3100には、現場計測や評価をサポートするための多彩なオプションが用意されています。例えば、イコライジング機能によって、熟練者の聴き方を再現し、他の作業者と技術を共有することができます。また、ISO評価・判定機能も搭載されており、振動の評価を行う際の信頼性を高めています。

対象市場と用途



VW-3100は、製造業のさまざまな現場での回転機械の設備診断に適しています。特に、自動車や家電などの業界で利用されるモーターやコンプレッサーなどの生産・検査ラインにおいて、その威力を発揮します。

小野測器の歴史



小野測器は1954年に設立され、電子計測機器の製造やエンジニアリングサービスを提供しています。日本初となるジェットエンジンの回転数を計測する回転計を開発し、以降も自動車や医療など広範な分野での技術支援を行っています。最近では、カーボンニュートラル社会の実現にも寄与する新たなビジネス展開をしています。

まとめ



このように、小野測器のVW-3100は現場でのメンテナンスを効率化するための強力なツールとなることでしょう。技術伝承や改善のための選択肢を提供し、日本のモノづくりを支える重要な助けとなります。


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会社情報

会社名
株式会社小野測器
住所
神奈川県横浜市西区みなとみらい3-3-3横浜コネクトスクエア12F
電話番号
045-935-3888

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