テレビと配信サービス
2022-09-06 17:55:12
テレビ番組のリアルタイム視聴と動画配信サービス、視聴者に大きな変化が!
テレビ視聴は世代間で変化!リアルタイム視聴と動画配信サービスの比較調査
2022年4月より本格的に始まったテレビ番組のリアルタイム配信。この新たな視聴方法が、従来のテレビ視聴にどのような影響を与えているのでしょうか?朝日大学マーケティング研究所が実施した「テレビのネット配信に関する調査(前編)」では、テレビ番組のリアルタイム視聴と動画配信サービスの利用実態について、興味深い結果が明らかになりました。
若年層は動画配信サービスで番組を見る傾向
調査結果によると、40代以降では「自分はテレビ子だと思う」と回答する人が多く、従来のテレビ視聴に強いこだわりを持っていることがわかります。一方で、30代以下では「見たい番組はリアルタイムより録画または動画配信サービスで見る」と回答する人が過半数を占め、動画配信サービスでの視聴が主流になりつつあることが示唆されました。
地上波テレビ番組の重要性、世代間で異なる認識
地上波テレビ番組がなくなったら困るかという質問に対しては、30代以降では5割以上が「困る」と回答しました。これは、従来のテレビ放送に慣れ親しんできた世代にとって、地上波テレビ番組は依然として重要な情報源であることを示しています。一方、「動画配信サービスがなくなったら困る」と回答した人は、30代以下で6割を超えました。これは、若年層にとって動画配信サービスが生活の一部となり、情報やエンターテイメントの重要な源泉となっていることを示唆しています。
情報収集の手段としてのテレビと動画配信サービス
調査では、視聴目的についても世代間で大きな差が見られました。特に、「政治・経済社会の情報を得るため」という目的では、テレビ番組のリアルタイム視聴では67.2%が情報源として利用しているのに対し、動画配信サービスではわずか25.5%にとどまりました。これは、若年層は従来型のテレビ番組よりも、ニュースや情報番組を動画配信サービスで得ている傾向にあることを示しています。
テレビ局は動画配信サービスへの対応が急務
今回の調査結果は、テレビ局にとって大きな課題を突き付けています。従来のテレビ視聴層である40代以降は、テレビ番組のリアルタイム視聴に強いこだわりを持っている一方、デジタルネイティブ世代である30代以下は、動画配信サービスでの視聴が主流となりつつあり、情報源としても動画配信サービスを重視しています。
テレビ局が今後、若年層の視聴を獲得し、存在感を維持するためには、動画配信サービスでのコンテンツ提供が不可欠であると考えられます。特に報道系番組のネット配信は、新たな視聴層との接点となる重要な要素となるでしょう。
会社情報
- 会社名
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学校法人朝日大学
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- 岐阜県瑞穂市穂積1851
- 電話番号
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058-326-1173