水位計実証実験
2021-02-22 11:00:05
横浜市のため池で業界最小クラス水位計の実証実験開始
横浜市における水位計の実証実験
株式会社イーラボ・エクスペリエンス(以下、イーラボ・エクスペリエンス)は、横浜市青葉区にある農業振興地区「寺家ふるさと村」にて、業界最小クラスの一次電池駆動型危機管理水位計「Field-EX」の実証実験を開始しました。この取り組みは、洪水などの水害による被害を軽減することを目的としています。
「Field-EX」の特長
イーラボ・エクスペリエンスは2019年から水位計の分野において新たな課題に取り組んでおり、特に“正確な水位測定”と“安定した通信機能”、そして“設置コストの低減”を追求してきました。「Field-EX」は、従来品と比べて50%以上サイズダウンを実現し、狭小スペースにおいても便利に設置できる製品です。
また、省電力技術を駆使し、電池駆動で約5年間のメンテナンスが不要である点も魅力です。そのため、都市部のため池など大規模な工事を行えない場所でも大いに貢献することが期待されています。
実証実験の背景
「寺家ふるさと村」は、昔ながらの田園風景が残る地域で、周囲は住宅地に囲まれた環境です。イーラボ・エクスペリエンスはこの地域に賛同し、横浜市の協力を得て実証実験を実施する運びとなりました。この地域は「谷戸」と呼ばれる独特の地形を持ち、水田とため池が点在する景観が特徴的です。近年、田園景観が稀少となる中で、農業や防災の観点から特に重要視されています。
実験の目的と進行
今回の実証実験では、豪雨時や台風時におけるため池の水位測定が適切に行えるか、またその情報を迅速に通知できる仕組みが機能するかどうかを検証します。また、降雨量と水位の相関関係を分析し、洪水予測の精度を向上させることが目的となります。これにより、地域住民の安全確保に寄与することを目指しています。
専用ビューアーでの監視
水位計のデータは、ネットワークに接続されたパソコンやスマホを通じて専用ビューアーでリアルタイムに確認できる仕組みが整えられています。さらに、屋外型のIoTカメラ「FieldCam FC-1000」を活用することで、悪天候時でも正確な状況把握が可能となります。このカメラは電池駆動で無線通信が可能で、スマホアプリを通じて離れた場所からも画像を確認できるのが特長です。
今後の展望
「Field-EX」と「FieldCam」で構築したシステムは、単に水位を測るだけでなく、地域の防災機能を強化する一翼を担います。イーラボ・エクスペリエンスは、これらのデータを集積し、気象予報データと統合することによって、より精度の高い洪水予測を実現するため、さらなる技術開発に取り組んでいく予定です。
今後も「寺家ふるさと村」での実証実験の結果をもとに、他地域への展開も視野に入れた活動に期待が寄せられます。
このように、最新技術を活用した危機管理型水位計は、都市部の水田保全と防災対応の新たなアプローチとして、地域の課題解決に向けた貴重な一歩となることでしょう。
会社情報
- 会社名
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ベジタリア株式会社
- 住所
- 東京都渋谷区桜丘町26-1セルリアンタワー 15階
- 電話番号
-
03-6416-5525