連携の背景と目的
2025年7月16日、KKdayとアクティビティジャパンは沖縄県警察と共に三者連携協定を締結しました。この合意は、訪日外国人観光客の増加に伴う海域での水難事故を防ぐことを目的としています。沖縄県では、海水浴やダイビングリゾートの人気が高まる一方で、水難事故の発生が増加傾向にあります。特に外国人旅行者の事故件数は急増しており、2023年には前年の約9.5倍に達しています。この傾向を受けて、事故の原因としてライフジャケット未着用や現地ルールの認識不足、多言語による安全情報が整備されていないことが挙げられ、安全対策が急務となっています。
各社の役割と具体的な対策
KKdayは、多言語対応のプラットフォームとして、国外の旅行者に向けたアクティビティ情報を提供し、予約時や体験前後に安全に関する情報を発信します。近年、沖縄エリアでの予約件数が急増しており、旅行者ここでの体験をより安全に楽しんでもらうため、具体的な取り組みを強化します。アクティビティジャパンは、日本国内で大規模なアクティビティ予約サイトを運営し、アウトドア体験を提供してきました。沖縄の予約数は前年同期比1.45倍、外国人の利用に限れば3倍と、著しい成長を見せています。
協定に基づく活動内容
この協定では、特に以下の点が重視されます。
1.
安全対策優良海域レジャー提供業者(マル優事業者)の優先的な掲載:これは沖縄県公安委員会が認可した業者に対し、安全基準を遵守していることを保証します。
2.
未届事業者の掲載削除対応:安全を確保するため、認可されていない事業者からの情報を排除します。
3.
多言語で広報・啓発活動を推進:安全についての情報提供を強化し、訪問者が理解しやすくするために多言語での告知を行います。
今後の展望
この協定は観光事業者と自治体が一体となって取り組む初めての試みであり、安全で質の高い観光体験を提供するモデルとなることが期待されています。私たちKKdayグループでは持続可能な観光地を目指し、地域と協力しながら、今後もさらなる安全対策の強化に努めます。また、この協定締結のタイミングは7月21日の「海の日」にあわせており、夏のレジャー需要が高まる時期に「マル優事業者」の存在を広める絶好の機会となります。関係機関との連携を強化しつつ、水難事故未然防止に向けた啓発活動を推進していく所存です。
マル優事業者について
「マル優」制度は、沖縄県公安委員会が定めた安全基準を満たす事業者に与えられるもので、海水浴場やダイビング業者などが対象です。一定の資格を有した水難救助員や設備を整えていることが必要で、これにより指定を受けることができます。安全な観光体験を提供するためには、このように厳しい基準を設けることが不可欠です。これからも更なる安全な観光体験の提供に努めていきます。