推し活と通信環境:イベント体験に及ぼす影響
現代のイベント体験は、SNSやスマートフォンに深く結びついており、特にオタクカルチャーにおいてはその依存度が高いことが分かりました。大規模なイベントでは、出席者が集中することで通信が混雑し、入場や決済、連絡に支障をきたす可能性があります。通信環境の悪化が、イベント体験そのものにどのような影響を及ぼすのかを調査しました。
調査の概要
今回の調査は、XGMF(XGモバイル推進フォーラム)と株式会社Oshicocoが共同で行い、2025年12月23日から2026年1月6日までの期間に実施しました。SNSアンケートで最大712件、WEBアンケートで117件の有効回答を得ました。主な対象は、推し活を楽しむ10代から20代の女性層を中心にしています。
通信トラブル体験の実態
調査の結果、推し活層の65%がイベント会場で通信トラブルを経験していることが明らかになりました。これにより、来場者の体験が大きく損なわれている現実が浮き彫りになりました。特に、入場時のQRコード表示や決済、友人との連絡といった場面は、通信が不安定になると重大な影響を及ぼします。多くの人が「焦る」体験を話しており、この問題は運営にとっても深刻です。
参加費用の現状
イベント参加者の中で、1回のコンサートまたはイベントに対する支出は、65.8%もの人が1万円から5万円と回答しています。この金額には、チケット代だけでなく、グッズや関連コンテンツへの支出も含まれています。
参加目的の多様性
イベントに参加する目的としては、「推しを見ること」が最も多く(114票)、その次に「グッズ購入(52票)」、「友人との交流(39票)」、「SNS映えする写真撮影(28票)」が続きます。推しを直接観る体験が最優先であり、その体験の質を確保するために通信インフラの整備が求められています。
消費意向の変化
安定した通信環境が提供される場合、来場者限定の特典コンテンツに対して高いニーズがあることも確認されました。「SNS投稿権利付きチケット」といった新しい商品への需要も高まりつつあり、通信の質が経済価値に直結していることが示されました。
追加料金への意欲
イベント中、数時間だけ優先的に通信を利用できるサービスに対して、数千円から数万円を支払う意欲があるという声も聞かれます。推し活を行う人々にとって、通信環境はもはや選択肢ではなく必需品となっているのです。
まとめ
通信不良の原因が不明なままでは、ネガティブな評価は蓄積され続けます。イベントを運営する側も、来場者がどのような環境下で体験をしているかを理解し、通信インフラに投資する意義を考えるべきです。デジタル化が進む中、通信が改善されることが求められています。調査レポート「推し活×スマホ活用レポート2026(イベント編)」の配布も行っており、詳細なデータに興味がある方はぜひチェックしてみてください。