2025年6月度投資家の運用実態調査で見えた投資者の傾向と人気商品

2025年6月度の投資家運用実態に関する調査結果

2025年6月に実施されたアドバイザーナビ株式会社によるアンケート調査では、331人の投資家を対象に、その運用実態や傾向を探る内容が発表されました。今回の調査では、特に「日本株」や「投資信託」が人気の投資手法として注目されており、多くの投資家が老後資金を意識した資産運用を行っていることが分かりました。

投資経験の分布

調査によれば、投資経験が「3年〜5年未満」の回答が最も多く、全体の23.9％を占めています。しかし「10年以上」と「1年〜3年未満」も均等に多く、いずれもほぼ20％を超える結果となり、投資家たちの経験が多様であることが浮き彫りになりました。これにより、様々な経験に応じたニーズがあることが確認されました。

投資の目的

投資を行う目的としては、「老後資金を貯める」という理由が66.8％でトップを占め、次いで「手元のお金を増やす」が59.5％と続きました。定期的な安定収入や預金の低金利を補うために投資を行う人もおり、老後に向けた具体的な資金準備の意識が高いことを示しています。

投資口座の保有状況

調査の結果、最も多くの回答者が「1つ」の証券口座を保有しているということが分かりました。続いて「2つ」や「3つ」の口座を持つ人も多いことが特筆され、特に複数の口座を利用することのメリットが強調されています。これらの口座選びでは、取引手数料や商品ラインナップ、取引ツールの利便性が重視されている様子がうかがえます。

投資の開始時期と動機

さらに、初めて投資を始める年齢としては35〜39歳が最も多く、続いて30〜34歳という結果が導かれました。投資開始のきっかけとしては、「手元のお金を増やしたかったから」が49.2％で最も多く、次いで「NISAを利用するため」や「ネット証券なら気軽に始められるから」との回答が続き、経済的な不安を払拭するために積極的に資産運用に取り組む意識が強いことが明らかになりました。