持続可能な酪農を学ぶボードゲーム『グラスマネーストーリー』が登場！

持続可能な酪農を遊びながら学べる『グラスマネーストーリー』

2025年7月、北海道石狩郡に拠点を置くファームエイジ株式会社が新たに発表したのは、持続可能な酪農をテーマにした体験型ボードゲーム『グラスマネーストーリー（Grass Money Story）』です。このボードゲームは、プレイヤーに酪農家として放牧の計画を立て、草地や牛の管理、経営のバランスを考えることを通じて、遊びながら酪農の実態と課題を直感的に学べるようにデザインされています。

日本の酪農の現状と課題を理解する

私たちの農業が直面する問題は多岐にわたります。特に、物価の上昇、後継者不足、気候変動など、厳しい環境が続いています。こうした中で、放牧による持続可能な酪農が新しい選択肢として注目されています。『グラスマネーストーリー』は、プレイヤーが自らの手で放牧計画を策定し、現実の環境や経済の変化を反映した意思決定を行うことで、酪農の動きやその重要性に対する理解を深めることを目的としています。

多様な活用の可能性

本ゲームが開発された背景には、教育や地域活動に役立てる意図があります。以下のような場面での利用が想定されています。

- 農業高校や大学での授業の一環として
- 地域の教育機関で環境教育や食育に役立てる
- 自治体やNPOのワークショップでの研修目的
- 企業のCSR（企業の社会的責任）活動やチームビルディング
- 家庭でのレクリエーションや自由研究教材として

特に、専門知識がなくとも楽しんで参加できるシンプルなルール設計により、幅広い世代の人々が共に楽しむことができるのも本ゲームの特長です。

教育機関向けの特別提供

ファームエイジは、未来の農業を支える人材の育成を目的として、全国の農業高校などの教育機関を対象に、3校だけに『グラスマネーストーリー』を無償提供するキャンペーンを実施します。申込は7月1日から7月30日まで。特別提供についての詳細は、同社のウェブサイトで確認できます。

開発の過程と背景

このゲームは、40年以上にわたって放牧酪農の普及に貢献してきたファームエイジの知見を活かし、自社初のゲーム商品として開発されました。放牧に関する情報を全国から収集し、実際に放牧を行っている酪農家との対話を通じて、放牧の魅力を知らない人にもその良さを伝えようという思いが込められています。

詳しい開発の背景やストーリーは、ファームエイジのオウンドメディアでスポットを当てています。