新型スリットフレームホームドアの導入へ
JR東日本は、安全な駅ホームの実現に向けて、2031年度末までに東京圏の主要路線の330駅にホームドアを設置することを目指しています。 その一環として、従来型ホームドアの進化版である「スリットフレームホームドア」の導入が決定しました。2024年度下期から、順次導入が始まる計画です。
新型ホームドアの開発背景
これまでJR東日本では、従来型ホームドアと「スマートホームドア」の両方を使用して、ホームドアの設置を進めてきました。しかし、さらに安全性を高めつつ、設置コストの削減やメンテナンスの効率化を進めるため、新たに開発されたのがスリットフレームホームドアです。この新型ホームドアは、より高い安全性を提供しつつ、施工が容易になるよう設計されています。
スリットフレームホームドアの特長
スリットフレームホームドアは、以下のような特長を持ちます:
1.
施工性の向上
- 従来型と同様のデザインを保ちつつ、風を逃がす構造により、ホームとホームドアの支持部への風圧の影響を40%軽減。これにより、ホームの補強工事が簡素化される見込みです。
- 据付構造や制御システムの互換性も持たせることで、既存のホームドアと組み合わせて使用することも可能となります。
2.
保守性の向上
- 新たに採用された保守部品や機構により、メンテナンスの周期が延長され、保守作業の効率化が期待できます。これにより、駅員の負担が軽減され、より安全な運用が可能になります。
設置予定駅
2024年度から導入を開始する予定の駅は、南武線の分倍河原駅(1・2番線)や登戸駅(2番線)を含む複数の駅です。具体的な開始時期については、駅での告知が予定されています。
安全性向上への意気込み
JR東日本は今後も、駅やホームの特性を考慮しながら、最適なホームドアの設計と施工を行うことで、さらなる安全性の向上に努めてまいります。そして、スリットフレームホームドアは、利用者にとって安心して使用できる環境を提供することに寄与するでしょう。今後の進展に期待が寄せられています。