WEBフォーム離脱の実態調査
2024-02-01 11:00:04
WEBフォーム離脱の実態調査:7割超が離脱経験あり!その理由と改善策とは?
WEBフォーム離脱の実態調査:7割以上が離脱経験あり!その理由と改善策とは?
近年、企業のウェブサイトにおけるお問い合わせフォームや資料請求フォームからの離脱(フォーム離脱)が大きな課題となっています。株式会社ザオリクが実施した調査によると、過去3ヶ月以内にフォームを利用した111名のうち、実に70.3%がフォーム離脱の経験を持つことが判明しました。
フォーム離脱の主な理由
では、なぜこれほど多くのユーザーがフォームを離脱してしまうのでしょうか?調査によると、最も大きな理由は「設問数/入力項目が多かったから」で59.0%を占めました。次に「クレジットカード情報や免許証情報などの入力が面倒だったから」(48.7%)、「個人情報を入力する必要があったから」(38.5%)と、個人情報の入力に関する負担が大きく影響していることが分かります。
その他にも、「通信エラーなどで途切れたから」、「操作方法が分かりづらかったから」、「スマホからの入力に適していなかったから」といった技術的な問題やUI/UXに関する問題も指摘されています。興味深いのは、「強引なセールスが不安になった」、「セキュリティアプリが危険サイトと判断した」といった、ユーザーの心理的な抵抗もフォーム離脱の要因となっている点です。
離脱の発生段階
フォーム離脱は、どの段階で起こるのでしょうか?調査では、「クレジットカード情報や免許証情報など詳細情報の入力」で53.8%、「連絡先情報の入力」で42.3%、「お問い合わせ内容の記入」で32.1%と、個人情報の入力が必要となる段階で多く発生していることが明らかになりました。
離脱後の行動
フォーム離脱後のユーザーの行動も注目すべき点です。離脱者の56.4%が、別の方法で関連情報の収集を行っていることが分かりました。これは、ユーザーが本当にその情報やサービスを必要としているにも関わらず、フォームの使いづらさによって機会損失につながっていることを示唆しています。
フォーム離脱を防ぐための改善策
調査では、フォーム離脱を防ぐための改善策として「フォーム入力が簡単」「入力項目の簡素化」が上位に挙がりました。これは、ユーザーにとって負担の少ない、シンプルなフォーム設計が重要であることを示しています。
具体的には、入力項目の削減、入力補助機能の導入、分かりやすいエラーメッセージの表示、一時保存機能の実装などが有効と考えられます。また、個人情報への不安を解消するために、プライバシーポリシーの明確化や、セキュリティ対策の強化も不可欠です。
さらに、自由回答からは「電話による問い合わせの選択肢」「チェックボックス形式の質問」「郵便番号の自動入力」といった具体的な要望も上がっており、ユーザーの利便性を向上させるための多様な工夫が求められています。
まとめ
今回の調査結果から、多くのユーザーがフォーム離脱を経験しており、その原因は入力項目の多さや個人情報入力への抵抗感、フォームの使いづらさにあることが明らかになりました。企業は、ユーザーの心理的なハードルを下げ、スムーズなフォーム入力を実現するために、UI/UXの改善、入力項目の精査、セキュリティ対策の強化など、積極的な改善策を講じる必要があります。CV(コンバージョン)向上のためには、ユーザー体験の最適化が不可欠です。
会社情報
- 会社名
-
株式会社ザオリク
- 住所
- 東京都千代田区九段南1-5-6りそな九段ビル5F
- 電話番号
-
03-6824-2311