日本の株式市場に新たな風を吹き込む
日本のベンチャーエコシステムの活性化が進む中、EDiX Professional Groupとフェニックス・アカウンティング・グループが業務提携を結び、海外スタートアップ企業の東証マザーズ上場支援を本格的に開始しました。この提携は、アジア各国のスタートアップが日本市場での展開を図るための重要なステップとなります。
東証マザーズ上場の機運高まる
言うまでもなく、近年の東南アジアでは多くのスタートアップが急成長を遂げています。特に2021年に行われたアジア企業初の「日本預託証券(JDR)」による東証マザーズへの上場は、その象徴的な出来事です。日本の株式市場は、安定性と厚みを兼ね備えており、外国企業にとって魅力的な市場となっています。
ただし、外国企業が日本の株式市場に上場する際には、日本企業と同様に情報開示を求められるため、それに適応するガバナンス体制や内部管理の整備が求められます。そこで、EDiXとフェニックスが連携し、それぞれの専門知識を生かして支援を行うことで、この課題の解決を目指します。
インバウンド・アウトバウンド支援の強化
EDiXは、スタートアップ企業やベンチャーキャピタルなどに向けて会計や制度面におけるコンサルティングを行っています。一方、フェニックスは、多国籍な会計事務所として、特に東南アジアに精通していることが特徴です。この二つの強みを組み合わせることで、海外のスタートアップ企業が日本市場に進出する際の支援が一層強化されることとなります。
特に、外国企業の東証マザーズ上場に向けては、以下のサービスを提供します。
- - 会計処理及び内部管理の体制構築支援
- - 監査およびJ-SOX対応支援
- - 必要な書類の作成支援
また、日本企業が海外に進出する際にも、現地法人設立に必要な情報収集や税務コンサルティング等、さまざまな支援を行います。
コミュニティとしての拠点も
この提携に合わせ、両グループは世界最大のイノベーションコミュニティ「CIC」のアジア初の拠点である「CIC Tokyo」に共同でサテライトオフィスを設立しました。このオフィスは、両社が連携を取りやすくするための重要な役割を果たすことでしょう。
未来に向けた期待
この業務提携について、EDiXの代表である江戸川泰路氏は、「今後、ますます多くの海外スタートアップが東証マザーズ上場を目指すことが予想される中で、私たちの経験を生かして双方の企業が交わることで、さらに活気ある市場を形成できればと期待しています」と述べています。
同時にフェニックスの代表伊藤哲男氏も、「我々の知見を活用し、日本企業やスタートアップ企業の国際展開を支援していく所存です」と意気込みを示しています。
このパートナーシップが、日本のスタートアップ市場に新たな成長の風を吹き込むことを期待せざるを得ません。