楽天とサイエンスアーツ、業務・資本提携の新たなステージへ
2023年、楽天グループ株式会社と株式会社サイエンスアーツは、業務の拡充とシナジーの強化を目指し、資本業務提携契約を締結しました。この提携は、両社が協力し合い、さらなる成長を目指す重要なステップと言えるでしょう。
楽天とサイエンスアーツの連携がもたらすもの
今回の提携により、楽天モバイルが法人向けに提供する「Rakuten最強プラン ビジネス」とサイエンスアーツが持つライブコミュニケーションプラットフォーム「Buddycom」のセットプランが強化されます。両社はこの業務提携を通じ、特に宿泊業界をターゲットにした新しいサービスの提供を計画しています。
2024年1月からは、「Buddycom」を法人向けソリューションとして提供し、さらに4月には「楽天トラベル」を通じて宿泊施設に向けた「楽天モバイルBuddycomセット」を販売開始する予定です。これにより、業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)や業務効率化が促進されることが期待されています。
AI技術の融合による業務効率化
楽天とサイエンスアーツは、双方のAI技術を活用し、フロントラインワーカーの業務を効率化するための共同開発にも着手します。「Buddycom」の特性を生かし、より直感的で使いやすいサービスへと進化させることで、企業のオペレーションやマーケティングの向上を図ります。この取り組みは、業界全体に新たな価値を提供することにつながるでしょう。
資本提携の概要
楽天はサイエンスアーツに対して、第三者割当増資を通じての出資を計画しています。この出資により、楽天が持つサイエンスアーツの株式比率は10%を超えることになります。出資金は4億3407万円、手続きの完了予定日は2024年10月31日となっています。この資本提携は、両社の関係を一層強化することが見込まれています。
各社のコメント
楽天グループの代表取締役会長兼社長である三木谷浩史氏は、「サイエンスアーツとの提携を通じて、モバイルやDXの領域でのさらなる連携を深めていきたい」と述べています。一方、サイエンスアーツの代表取締役社長、平岡秀一氏は、「新たな価値を共に創出できることに非常にわくわくしている」とコメントし、両社の未来の協業に期待を寄せています。
今後の展望
三木谷氏と平岡氏の協力による今回の提携は、お客様の業務効率を向上することにつながるでしょう。データとAIの活用が今後どのように実現されるのか、さらなる発展が注目されます。楽天グループとサイエンスアーツの新たなステージに、期待が高まります。