ヤヨイ化学工業が挑む持続可能な農業
創業から90年以上もの歴史を持つヤヨイ化学工業株式会社(富山県高岡市)は、革新的な取り組みとして水耕栽培メロンプロジェクト「YAYOI NŌKŌ PROJECT」の第4期メロン栽培を開始しました。このプロジェクトは、持続可能な農業に向けた新たな一歩として位置付けられています。
プロジェクトの背景と目的
「YAYOI NŌKŌ PROJECT」は、食料問題や食の安全性に対する社会的なニーズに応えることを目指しています。それに向けて、ファーム事業では完全閉鎖型の環境での水耕栽培を通じて、高品質な果物や野菜を製造します。第4期の栽培テーマは、「光のコントロール」と「高クオリティ品の量産」。これは、社内試食会で提供されたメロンの品質を維持しつつ、複数の品種を栽培することを目指しています。
社内試食会の実施
第3期の栽培が終了した後、初となる社内試食会が開催されました。この試食会では、参加者が水耕栽培によって育てられた2品種のメロンを実際に試食し、その感想をアンケートでフィードバックしました。二口社長からの挨拶に加え、プロジェクトマネージャーの石川氏が栽培の過程を説明し、参加者の理解を促しました。
参加社員からは「メロンは美味しかったが、今後の展望が気になる」といった前向きな意見が寄せられ、社員がプロジェクトに参加したいという意欲が表れました。これらのフィードバックは、今後のメロン栽培事業をより良いものへと改良するための貴重な情報となります。
持続可能な農業への道
ヤヨイ化学工業は、製造業の視点を活用して新たな価値の創出を目指しています。具体的には、農業の生産性向上や担い手不足の解消に向けた活動が期待されます。プロジェクトの柱は、「ファーム事業」「エリア再生事業」「雇用促進事業」の3つです。これにより、地域経済の活性化にも寄与することを目指しています。
- - ファーム事業: 水耕栽培による安全で高品質な食料の安定供給。
- - エリア再生事業: 耕作放棄地や公共施設を再活性化し、地域の潜在能力を引き出す。
- - 雇用促進事業: 持続可能な雇用を生み出し、地域社会の発展に寄与。
今後の展開
今後、第二回目の社内試食会も計画されており、さらに多角的なフィードバックを得る機会が設けられます。この取り組みは、社員のみならず地域社会全体に新たな価値を提供することを目指しています。
会社情報
ヤヨイ化学工業株式会社は、昭和7年に創業し、現在もインテリア用接着剤の製造を行っています。公式サイトは
こちらです。企業としての理念や今後の社会貢献についても期待が寄せられています。
私たちも、ヤヨイ化学工業の次なる挑戦に注目し、持続可能な未来に向けた具体的な動きがどのように進展するのか見守りたいと思います。