花王が健康経営銘柄に10度目の選定、社員の健康支援を強化

健康経営の先駆者、花王の取り組み

花王株式会社（社長・長谷部佳宏）が、経済産業省および東京証券取引所の選定する「健康経営銘柄2025」に10回目の選定を受けました。これに加え、花王は「健康経営優良法人～ホワイト500～」として、9年連続での認定も受けています。これらの評価は、花王の健康経営に対する取り組みが、業界内での先進的な存在であることを示しています。

花王の健康経営銘柄とは

「健康経営銘柄」は、企業が従業員やその家族の健康管理を経営的観点から戦略的に実施していることを評価するもので、経済産業省と東京証券取引所によって選ばれます。花王は2015年からこの選定に参加しており、今回の選定はその成果を表しています。

健康経営優良法人としての評価

「健康経営優良法人～ホワイト500～」は、大規模な法人が保険者と連携し、優れた健康経営を実施しているかを評価する制度です。花王はこの認定も受け続けており、特にその継続的な取り組みが高く評価されています。

健康支援の取り組み

花王は健康経営を推進し、従業員とその家族が健康支援を平等に受ける機会を提供しています。各事業所には「健康実務責任者」と「健康実務担当者」が配置されており、産業保健スタッフと連携した健康づくりに取り組んでいます。

2009年からは「健康づくりマネジメントシステム」を運用しており、個別の健康データを元に各地における健康づくり計画を策定・実施しています。そして、現在ではリアルとオンラインを融合させたハイブリッド型での健康づくりを進めており、独自の健康プラットフォーム「GENKI-WEB」を通じて個別の活動提案を行っています。これにより、地理的な制約を超えて、社員同士がつながり互いに健康を促進する取り組みを進めています。

企業と自治体への健康ソリューション提供

さらに、社内で得たヘルスケアの知見や技術をもとに、「KaoみんなのGENKIプロジェクト」を推進し、企業や自治体向けに健康ソリューションを提供しています。これにより、さまざまな組織が健康づくりを実践する際の支援を行っています。

ESG戦略と今後の展望

花王グループは、2019年に策定したESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」の一環として、社員の健康増進と安全を重要テーマに掲げています。中期経営計画においても「社員活力の最大化」を方針としており、これからも社員の心身の健康強化を重要視していく考えです。

健康経営を推進することで、花王は「豊かな共生世界の実現」を目指し、事業活動の基盤を築いていきます。今後の花王の動向に注目が集まります。