ダミアーニ・グループの新たな一歩
2026年7月1日、
ダミアーニ・グループは高級時計ブランドの
ボーム&メルシエを完全に買収したことを正式に発表しました。この取引は2026年1月22日に合意された内容に基づき、すべての前提条件が整うことで実現しました。これにより、ダミアーニ・グループは約200年の歴史を持つボーム&メルシエを迎え入れ、同グループのハードラグジュアリー部門を大幅に強化しました。
ブランドポートフォリオの拡充
ボーム&メルシエは、ダミアーニ、サルヴィーニ、ブリス、カルデローニなどのジュエリーブランドに加え、ムラーノ島のアートガラスメーカーである
ヴェニーニや、同グループの高級時計・ジュエリー専門のマルチブランド販売会社
ロッカとともに、ダミアーニ・グループの一翼を担うことになります。これにより、ダミアーニ・グループのブランドポートフォリオはさらに多様化し、消費者へのアプローチを強化します。
成長戦略の強化
ダミアーニ・グループは、ボーム&メルシエの持つ潜在能力を最大限に引き出すため、市場展開を進める計画です。特に、イタリア市場におけるボーム&メルシエの強固な基盤を生かし、多様なマルチブランド流通ネットワークを活用していく方針です。また、戦略的に重要な海外市場においては、モノブランドブティックの展開を段階的に行う予定です。これにより、ブランドの認知度を向上させ、世界中の消費者にボーム&メルシエの魅力を伝えることができるとしています。
リシュモンの支援
リシュモンは、この買収にあたり、ダミアーニ・グループの事業統合が完了するまで一定期間、ボーム&メルシエに対して運営面の支援を継続すると発表しました。リシュモンのCEOである
ニコラ・ボスは、「ダミアーニ・グループは、長年にわたるパートナーであり、そのネットワークと経験はボーム&メルシエにとって最適な支援が期待できます」とコメントしています。この強力なパートナーシップが、ボーム&メルシエのさらなる成長を後押しすることが期待されています。
ダミアーニ・グループの展望
ダミアーニ・グループの
代表取締役社長である
グィド・ダミアーニは、「ボーム&メルシエを新たに迎え入れることができ、大変喜ばしく思っています。この買収は、当グループの高級時計分野におけるプレゼンスを確固たるものにし、長期的な成長を推進する重要なマイルストーンです」と述べています。また、グループの国際的な流通ネットワークとラグジュアリー業界での豊かな経験を活かし、ボーム&メルシエの卓越した時計製造の伝統を引き継ぎつつ、その価値をさらに高めていく考えを示しました。
おわりに
今回の買収に関して具体的な財務条件は公開されていませんが、ダミアーニ・グループの戦略と展望が注目される中、ボーム&メルシエの新たな歴史の幕が開こうとしています。両ブランドが手を組むことで、今後どのような革新がもたらされるのか、業界内外からの関心が高まっています。