ストックラボ、HubSpotとAIを活用した新たなマーケティング戦略を開始!
リユース事業を展開する株式会社ストックラボ(本社:東京都新宿区)は、CRMツール「HubSpot」と自社開発のAIモデルを組み合わせたリピート顧客向けのマーケティング運用(β版)を開始しました。この新たな試みは、既存顧客の属性や行動、購入履歴を元に、再来店の確度や関心が高いカテゴリを予測し、最適なタイミングで情報を届けることを目的としています。
背景と狙い
既存顧客の体験価値を向上させる方法として、単に通知の量を増やすのではなく、頻度やタイミング、文脈の整合性が重要です。通知が多すぎると読まれず、少なすぎると重要な情報が届かないリスクがあるからです。特にリユース事業の場合、入荷や価格改定、季節要因など即時的な要素が多く存在し、届ける情報がタイムリーである必要があります。このため、ストックラボでは、顧客との接点情報を一元化し、関連性の高い情報を配信する基盤を構築しています。
現状の課題
顧客接点のデータが店頭取引やオンライン、LINE、コールといった複数のチャネルに分散しているため、同日に異なる情報が重複して配信されることがあります。また、出張査定の完了状態が一方では完了扱い、他方では未完了というような見落としも生じています。これらの問題を解決するため、HubSpot上に接点情報を統合し、会員IDやユーザーIDを照合するシステムの構築に着手しました。これによって、キャンペーン配信の質を向上させる目的です。
AIの役割と活用法
ストックラボのAIは、配信量を増やすことではなく、顧客への情報提供の質を高める役割を担います。過去の接点データを分析し、再来店の確度や関心カテゴリを評価、次に何を提案するかを決定します。ただし、提案はAIのみによる自動配信ではなく、必ず人間の担当者による確認を経てから送信されます。この「Human-in-the-Loop」方式により、提案の質や文脈が確保されています。
配信品質の管理
配信品質についても明確な基準を設け、月ごとの配信上限を設定しています。また、夜間の送信を抑制する規則を設け、送信される内容の関連性や優先順位も整理されています。「予約通知」「在庫情報」「メンテナンス内容」の順で、顧客にとって重要な情報を適切なタイミングで届けることに重きを置いています。
データガバナンスと透明性
データ保護やガバナンスについても、運用の重要な前提として定められています。顧客からの同意を得て、利用目的を明確にし、いつでも配信停止ができることを保証します。また、アクセス権限の管理や定期的な運用監査も行われ、透明性を確保しています。
ストックラボ代表のコメント
ストックラボの代表、尾太 駿氏は「私たちは数を打つのではなく、お客様の時間を尊重する運用へ移行しています。HubSpotとAIを駆使し、提案のタイミングと質を整えて、結果を公開していきます」と述べています。
会社の概要
ストックラボは、革靴やお酒の販売・買取を中心としたリユース企業で、インターネットと実店舗の両方を活用し、必要な人に必要な商品を届けることを理念としています。この新しいマーケティング戦略により、顧客体験の向上と、業界内での競争力強化を目指します。