デジタルトランスフォーメーション推進のカギを握る平井大臣の記者会見とは
2021年7月9日、平井デジタル改革担当大臣の記者会見が行われました。
この会見は、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進や、マイナンバーカードを活用した新たな施策を中心に展開されました。特に、オンライン資格確認の導入についての発表が注目されました。
まず、平井大臣はオンライン資格確認の集中導入開始について、マイナンバーカードを保険証として使用できる仕組みが、10月までに本格運用を開始する予定であると報告しました。この新事業は、2021年3月から既にテスト運用が始まっており、7月5日の時点で1,061ヵ所の医療機関や薬局において導入される状況です。このプロジェクトは、国民がマイナンバーカードの利便性を実感できる重要な施策であると強調されました。
次に、平井大臣は透明性の確保についても重要視しており、調達に関する報道があったことに触れました。一部報道では、大臣が所持していた株式の管理について不適切だった点が指摘されたことに、彼自身は深く反省していると述べました。多くの株主に対する影響も考慮し、閣僚としての資産公開の透明性を強化する方針を示したのです。
また、オリンピック関連のシステム調達についても言及し、平井大臣はその請負額が減らない理由を自身との関係性によるとする報道に反論しました。この請負額は、日本ビジネスシステムズ社との間で決められたものであり、自身は関与していないと主張しました。デジタル庁においては、公平性を確保し、国民からの信頼を得ることが最も重要であると述べました。
質疑応答では、外部の弁護士チームがこの調達に関する調査を行っている事や、過去の自らの株所有についての詳細な経緯が語られました。平井大臣は、ベンダーロックイン問題に取り組み、今後のデジタル社会形成に向けた戦略を説明しました。また、株式の件についても、透明性を保つためのルールやガイドラインの策定が必要であることを強調しました。
平井大臣の会見は、デジタル庁が目指す方向性や、様々な施策の実施に向けた意気込みを感じる内容でした。これらの取り組みが成功することで、国民の日常生活にどのように役立つのか、今後が非常に楽しみです。