リアルテックファンド、FuturedMeへの出資で新たな創薬技術の開発を支援
UntroD Capital Japan株式会社が運営するリアルテックファンドが、新しい創薬技術の開発を目指すFuturedMeに出資したことを発表しました。この出資は、FuturedMeが独自のタンパク質分解誘導技術「CANDDY」を用いた医薬品開発を進めるための資金を提供するものとなります。
FuturedMeの概要とCANDDY技術
FuturedMeは東京理科大学の元教授、宮本悦子氏によって設立されたスタートアップです。彼らが開発するCANDDY技術は、プロテアソームという生体内の分解装置を利用して、疾患の原因となる特定のタンパク質を直接「分解」する新しい創薬技術です。この技術は、従来のPROTACやSNIPER技術とは異なり、ユビキチン化を経ることなく直接標的分解が可能な、世界初の治療法となります。現在、がんや自己免疫疾患といった複数の疾患に対する特異的な分解機能の開発を進めており、この技術が日本発の創薬基盤技術となることが期待されています。
出資内容と資金使途
リアルテックファンドからの出資金額は約1.5億円であり、この資金は化合物の合成や活性・薬理・毒性の確認に必要な研究開発に使用される予定です。FuturedMeはこれにより、CANDDY技術の実証に向けた活動を加速させ、その革新性を実証することを目指しています。
タンパク質構造解析と創薬の新たな地平
近年、タンパク質の構造解析技術が飛躍的に発展したことで、多くの疾患の原因となるタンパク質が特定されるようになりました。しかし、これらの中には標的として不適切な性質を持つものも多く、創薬標的としうるのは全体の約20-25%に留まるとされています。そこで注目されているのが、CANDDYの持つ独自の分解誘導技術です。
この技術は、標的たんぱく質に対してプロテアソームを直接架橋することで、E3リガーゼやユビキチン化を介さずに直接分解を促すことが可能です。これにより、これまでの技術では困難であった多くの疾患原因タンパク質に対する創薬が期待されます。
投資家の期待
UntroD Capital Japanの広報チームによると、FuturedMeのCANDDY技術は、より多くの疾患に対する治療法を提供する可能性を秘めています。リード投資家として、UntroD Capital Japanはこの技術の発展を支援する意向を示しています。新たな創薬基盤技術としてのCANDDYが、医療の現場において実用化される日を楽しみにしています。
会社概要
FuturedMe株式会社
- - 設立年月: 2018年6月
- - 所在地: 東京都中央区日本橋本町2-3-11
- - 代表者: 宮本悦子
- - 資本金: 8,000万円
- - 事業内容: 高分子を用いた医療用医薬品開発
- - 公式サイト: FuturedMe
UntroD Capital Japan株式会社
この出資によって、FuturedMeの技術が一層進化し、社会に貢献することが期待されます。