『Findy』が資金調達
2019-06-05 11:01:10

AI技術でエンジニアと企業のマッチングを強化する『Findy』が2億円調達

エンジニアの未来を切り開く『Findy』の資金調達



AIを活用したエンジニア転職サービス『Findy』が、約2億円のシリーズA資金調達を実現しました。この資金調達は、これからのデジタル市場においてエンジニアと企業のマッチングをさらに効率的に行うための足がかりを構築するものです。Findyは、エンジニアのGitHubアカウントを解析し、開発言語ごとにスキルを数値化する「スキル偏差値」を導入し、転職や業務委託のマッチングを強化しています。

スキル偏差値とは?



従来の転職市場では、エンジニアは自己のスキルを適切に伝える機会や交渉のためのデータが不足していました。その結果、企業側もエンジニアのスキルを判断する基準が不十分であることが多々ありました。Findyはこれらの課題に対処するため、実際のコードの作成や他プロジェクトへの貢献度をAIで解析し、数値化を行います。これにより、エンジニアは自分自身のスキルを客観的にアピールでき、企業側はより適切な人材を見つけやすくなります。

このスキル偏差値は、約15万人の日本在住エンジニアのGitHub上の公開リポジトリを分析しており、精度の高い評価が期待されています。最近のアンケートでは、スキル偏差値が高いエンジニアほど年収も高くなる傾向が示されていて、GitHubでのオープンソース活動に積極的なエンジニアが、年収評価にも結びついていることが裏付けられました。

提供するサービス



『Findy』は、エンジニアと企業をマッチングするための2つの主力サービスを展開しています。まず、2017年にスタートした【Findy転職】では、エンジニアがGitHubと連携することでスキル偏差値を簡単に確認でき、企業はそれを元に適切な人材を採用することが可能です。すでに、約10,000人のエンジニアが登録し、約100社の企業がこのサービスを利用しています。

次に、2018年に始まった【Findy Freelance】は、ハイスキルなフリーランスエンジニアと企業の業務委託案件をマッチングするサービスです。登用企業はスタートアップに留まらず、大企業や上場企業にまで拡大しており、スキルの高いエンジニアが自由な働き方を選ぶための環境を整えています。

企業の導入状況



現在、Findyの導入企業は約200社に達しており、メガベンチャーや日系大企業、さらには新興スタートアップまで多岐にわたります。これは、デジタルトランスフォーメーションやAI、IoTの進展により、非IT企業がIT業界に近づく努力が進んでいることの表れでもあります。

エンジニア登録ユーザーの層



Findyの利用者層には、ウェブサービス開発に従事するフロントエンドエンジニアやモバイルエンジニア、機械学習エンジニアなど、多彩なバックグラウンドを持ったプロフェッショナルが登録しています。これにより、多様なニーズに応えることができ、企業とのマッチングも実現しやすくなっています。

経営陣の期待



この資金調達に際し、グローバル・ブレイン社の代表取締役社長は、エンジニア市場の成長を見込んでおり、ファインディのサービス開発力に期待を寄せています。CEOの山田氏は、これまでの評価をさらなる成長のためのステップとしいて捉えており、今後もユーザーや企業に高い価値を提供することに意欲を示しています。これにより、ファインディはエンジニアと企業の新たな関係を築きながら、未来のデジタル社会の発展に寄与することを目指しています。

会社情報

会社名
ファインディ株式会社
住所
東京都品川区大崎1-2-2アートヴィレッジ大崎セントラルタワー 5階
電話番号

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