電通の新たな調査で見えたキャッシュレス社会の実態
株式会社電通が、全国の20歳から79歳を対象に実施した第8回「生活者のキャッシュレス意識調査」の結果が発表されました。この調査は、生活者の決済手段の変化を把握する目的で、2018年から毎年行われています。
1. プレミアムカードの保有と利用実態
調査の結果、プレミアムカードを保有している人は全体の27.3%、つまり4人に1人に当たることが分かりました。このカードを保有する最も大きな理由は46.4%が「特典・リワードが得られる」ことを挙げているのに対し、「ステータスをアピールできる」と回答した人はわずか1.4%にとどまり、機能面を重視する傾向が強いことが伺えます。プレミアムカードを持つ人の約66.9%が最もよく利用するカードとしてこのカードを選んでいることも示されています。
2. キャッシュレス決済の普及
さらに、キャッシュレス決済を利用している人の割合は94.5%に上昇しました。これにより、利用可能な場面では「完全キャッシュレス」派も増加しており、2023年度からの上昇傾向が顕著です。特に、使える場面では46.2%の人が100%キャッシュレス決済を選んでいることが調査結果から明らかになっています。
3. 決済手段の選択
決済手段の利用頻度を見ると、実店舗では「モバイルQR決済」が35.6%を占めており、これは次いで「クレジットカード」(30.9%)を上回ります。一方、オンラインでは「クレジットカード」が55.9%で圧倒的な人気を誇り、モバイルQR決済は25.4%であることから、利用シーンに応じた決済手段の選定が進んでいると言えます。
4. 利用場所別の利用傾向
利用場所によっても決済手段に違いがあります。高額な決済は百貨店やホテルなどでの「クレジットカード」が多い一方、コンビニやドラッグストアでは「モバイルQR決済」が優勢でした。オンラインでは、金額に関係なく「クレジットカード」が主流であり、特定のサービスでモバイルQR決済の利用が目立つ結果も見られました。
調査が示すキャッシュレスの未来
この調査によって、日本におけるキャッシュレス化が「拡大」から「深化」への移行が進んでいることが実感されます。生活者の価値観が変わる中で、特典や利便性を重視した利用が広がり、実店舗とオンラインそれぞれの選択で最適な手段が定着していることが確認されました。
調査概要
今回の調査は、1,111人のサンプルを使い、インターネットを通じて行われました。調査期間は2025年12月12日から12月14日までで、男女を問わず対象者が日本全国から集められています。このデータが、今後のキャッシュレス市場の分析に貢献するのは間違いありません。
以上のように、電通の調査からは、プレミアムカードの持つ本来の意義が見直される中、キャッシュレス社会へのシフトが進んでいることが明らかになりました。