日機装、バハマでのLNG発電プロジェクトに参入
日機装株式会社は、米国カリフォルニア州のグループ企業であるClean Energy & Industrial Gases(CE&IGグループ)が、ShellとFOCOLホールディングスの合弁会社NPGのためにバハマ・ナッソーでのニュー・プロビデンス・ガス・プロジェクト向けに液化天然ガス(LNG)再ガス化システムを提供する契約を結んだことを発表しました。このプロジェクトでは、バハマのクリフトン・ピアに位置する発電施設エリアで新しいLNG受入ターミナルの建設が行われ、これにより従来のディーゼル発電からの転換が図られています。
プロジェクトの目的と特徴
今回の日機装の参画により、NPGは低炭素インフラの実現を目指し、ガスタービンをLNG燃料での発電に適合させる改修を行います。この取り組みにより、持続可能なエネルギー資源の利用が促進され、環境負荷の軽減を図ることができます。CE&IGグループは、LNG再ガス化パッケージシステムを製造・納入し、プロジェクトの進行を支援するエンジニアリングサービスも提供します。
LNG再ガス化パッケージシステムについて
提供されるLNG再ガス化パッケージシステムは、モジュール式ポンプスキッドに設置された高圧サブマージド遠心ポンプや、ガス加熱式ウォーターバス気化器、制御システムに関連する設備一式を含みます。特に、真空二重管構造を採用した断熱配管は、エネルギー効率を向上させるために設計されています。このシステムは、1日あたり5,500万立方フィートのガス処理能力を持つため、スピーディな展開が可能です。
CEOエイドリアン・リッジのコメント
このプロジェクトの意義について、CE&IGグループのプレジデント兼CEOであるエイドリアン・リッジは「私たちのLNG発電ソリューションは、世界の遠隔地における天然ガスによる発電を可能にする製品であり、信頼性の高いパートナーとして供給します。このプロジェクトは、低炭素型発電の拡大に向けた重要な一歩です」と述べています。
CE&IGグループの役割
CE&IGグループは、液化天然ガスや産業用ガスに関する市場の変化に応じて、革新的な製品とソリューションを提供するリーディングカンパニーです。20カ国以上に拠点を持ち、1,800名以上の専門家が在籍しており、世界中でエネルギー関連のソリューションを展開しています。
企業情報
日機装株式会社は、東京都渋谷区に本社をあり、1953年に創業しました。産業用特殊ポンプやシステム、医療機器などの製造・販売を行っており、エネルギー効率の向上に寄与する先進的な製品開発を続けています。公式ウェブサイト(
日機装Official Site)では、最新の情報が確認できます。