がん患者のための運動チャンネルが開設
大阪国際がんセンターと株式会社ルネサンスが協力し、入院中のがん患者を対象とした運動チャンネルをスタートしました。この取り組みは、患者が病室でも行える運動を提供することを目的としており、今後も運動を通じたフレイル予防や健康維持に向けて取り組みを続けていく予定です。
開設の背景
新しい運動チャンネルは、2024年2月から始まる「一緒に動こう!フレイル予防の会」との連携企画として、2023年6月に病室のテレビで放映を開始しました。このプログラムは、入院期間中に運動習慣を身につけ、退院後も健康な生活を送るための土台を築くことを狙いとしています。また、この取り組みはリハビリテーション科と摂食栄養管理担当の専門家が共同で進めており、ルネサンスのがん専門運動指導士がサポートしています。
運動チャンネルの目的
がん治療中の入院生活では、活動量が減少し、筋力や体力が低下することがあります。これが退院後の生活の質(QOL)に影響を及ぼす可能性があるため、運動チャンネルでは入院中から体力アップの重要性を啓発すると同時に、具体的なトレーニング方法を示すことで、退院後の運動習慣を促進することを目指しています。現代では、がんにかかる人の割合が高まっているため、がん患者が気軽に運動に触れる機会を身近に提供することが求められています。
運動チャンネルの特徴
チャンネルでは、リハビリ科医師や理学療法士、看護師、がん専門運動指導士などの多職種が共同で考えた運動プログラムを放送しています。これにより、病室でも安全に座ってできる運動を紹介し、全6編(3種目×6編)のプログラムを展開しています。また、看護師がリーフレットの配布などを行い、入院中の患者への運動啓発も積極的に行われています。
さらに広がる取り組み
加えて、ルネサンス運動支援センターでは、がん患者向けの運動セミナーを毎月無料で開催しています。患者が自主的に運動を続けられるよう、専門的なサポートが提供されており、健康で豊かな生活を送るための機会が広がっています。詳しくは、
ルネサンス運動支援センターのウェブサイトをご覧ください。
会社紹介
株式会社ルネサンスの本社は東京都墨田区にあり、1982年に設立以来、健康で快適なライフスタイルを提供することを企業の理念に掲げています。283のフィットネス施設を含む多様なサービスを展開し、健康維持に向けた支援や地方自治体との連携事業などを通じて、地域全体の健康向上に寄与しています。
大坂国際がんセンターとルネサンスの取り組みは、がん患者にとって、健康な未来を築くための新たな道標となることでしょう。運動を通じたQOL向上の可能性を広げるこの活動に、今後も注目していきたいと思います。