女性健康支援を革新する新サービス「婦人科ダイレクト」登場

新たなサービスの概要

株式会社グレイスグループ、株式会社コールドクター、そしておかぴファーマシーの３社が共同で開発した「婦人科ダイレクト」が、2025年4月1日から提供を開始します。この新しいサービスは、対面診療とオンライン診療を組み合わせたハイブリッド診療を採用し、女性従業員に向けた福利厚生の一環として保険適用のピルおよび漢方の処方と、無料配送を実現します。

サービスの特徴

「婦人科ダイレクト」では、初診や年1回の対面診療が義務付けられていますが、3ヶ月ごとにオンラインで診療を受けることが可能です。LINE公式アカウント「Grace Care」経由で申込後、コールドクターの「みてねコールドクター」にて診療、さらにおかぴファーマシーの「とどくすり」で自宅に薬を無料配送できます。これにより、受診のハードルが下がり、安心してピルや漢方を用いることができる体制が整えられます。

社会的背景

最近の調査によれば、女性特有の健康問題が年間3.4兆円という経済損失をもたらしています。月経困難症や更年期症状を抱える女性の多くは、適切な受診を避けている現実があります。一方、オンラインサービスの普及により多くの若い世代がピルを利用していますが、これは婦人科専門医による定期診察が行われないことで、重大な病気を見逃すリスクを伴います。こうした背景を受け、3社はハイブリッド診療による早期発見・早期治療を支援するサービスを導入しました。

導入の利便性

このサービスは、企業の負担をゼロにすることで、女性特有の健康問題に対処する取り組みを容易にします。また、提携する婦人科クリニックに対しても負担なくサービスが提供されるため、導入しやすくなっています。

医療従事者の声

市ヶ谷ウィメンズヘルス＆ウェルネスクリニックの院長、北村邦夫氏は、月経困難症を抱える女性が増加している状況を指摘し、婦人科受診の敷居を下げる必要があると述べています。他にも、丸の内の森レディースクリニックの院長、宋美玄氏やInaba Clinicの院長、稲葉可奈子氏がその必要性を強調し、対面診療とオンラインの併用が女性の健康管理を進める一助となることを期待しています。

強固な役割分担

グレイスグループは、全国の婦人科診療施設ネットワークを構築し、企業や自治体への導入提案を行います。コールドクターは、オンライン受診のプラットフォームを提供し、おかぴファーマシーは女性薬剤師による服薬指導と薬の無料配送を担当します。この強固なパートナーシップにより、利用者はより安心して医療を受けることができるでしょう。