紀伊國屋書店が2025年8月22日、フィリピン5号店となるSMシティセブ店を新たにオープンします。
この新店舗は、セブ島最大のショッピングモールであるSMシティセブに位置し、700以上のテナントが集まる賑やかな場所にあります。これまで紀伊國屋書店は、地元書店のFully Bookedと提携し、マニラ近郊の店舗を展開してきましたが、SMシティセブ店のオープンによって、初めてマニラ以外の地域に進出します。
紀伊國屋書店は、2022年からFully Bookedとの連携を強化し、フィリピンのお客様向けに日本語の書籍を提供してきました。これまでに、マニラ三越、SMモール・オブ・アジア、SMノースEDSA、そしてグロリエッタに店舗を構え、主に漫画や画集、児童書、日本語テキストなどを扱っています。地元のお客様からはこれらの店舗も高く評価され、今回のセブ店の開店も大きな期待が寄せられています。
SMシティセブ店の概要は以下の通りです。
- - 住所: SM City Cebu, 2nd Level, Juan Luna Avenue Extension, Mabolo Cebu City, 6000 Cebu
- - 規模: 76坪
- - 取扱商品: 書籍、文具、雑貨
セブ店オープンにあたって、紀伊國屋書店とFully Bookedは協力し、より多様な書籍を取り揃えていく予定です。Fully Bookedは2003年にマニラ中心部のロックウェルに最初の店舗を開業し、フィリピン全土に約45店舗を展開する書店チャンです。彼らは英文書を中心に幅広いジャンルの本を提供し、多くの読書家に人気を集めています。
一方、紀伊國屋書店は1927年に創業した日本最大規模の書店チェーンで、海外にも多くの店舗を持っています。1969年にアメリカのサンフランシスコに初めての海外店舗を開店以来、様々な国で事業を展開し、現在では10か国に45店舗を持つまでに成長しました。特に、ベトナムではFAHASAとの業務提携により、日本語書籍の販売を行っています。
今回のセブ店の開店によって、紀伊國屋書店はフィリピン市場におけるさらなる拡大を目指すとともに、日本文化の普及やさらなる国際交流にも貢献することが期待されます。地元の読書家や観光客にとって、新たな文化の発信源となるこの店舗がどのように成長していくのか、今後の展開が楽しみです。
スタッフによる新店舗の設立準備が進められており、公式な発表では、さらなる商品ラインナップの充実も考えられているとのことです。紀伊國屋書店は今後も、Fully Bookedとの連携を強化し、フィリピン全体での書籍市場を盛り上げていく方針です。