青森県弘前市で、真冬の寒さを吹き飛ばす新しい旅行商品『NEPUTA sa KADARE』が登場しました。このプログラムは、弘前市が誇る伝統的な火祭りである弘前ねぷたの熱気を、12月7日から体験できるものです。参加者は、絶え間なく響く囃子の生演奏を聴きながら、美味しい郷土料理を味わうことができます。
『NEPUTA sa KADARE(ねぷたさかだれ)』は、津軽地方での観光資源を生かし、冬の間に夏の祭りの魅力を伝えることを目的としています。この旅行商品は、津軽地方の観光情報サイト『Time Trip TSUGARU』内で提供され、毎週土曜日に実施される計12回のイベントです。
弘前ねぷたまつりは、国重要無形民俗文化財に指定されており、毎年8月の初めに盛大に行われます。市内の街並みを彩る武者絵をテーマにした豪華なねぷたが、迫力のある演奏と共に練り歩く光景は圧巻です。この祭りは、江戸時代から続く長い歴史を持ち、津軽の人々の心を震わせる夏の風物詩です。
新たな旅行商品『NEPUTA sa KADARE』では、弘前市の繁華街に位置する津軽弘前屋台村「かだれ横丁」を会場に、実際のねぷた運行団体による生演奏が行われます。観客は、舞台から近い距離で祭り衆の演奏を楽しむことができ、さらには一緒に囃子に参加する機会もあります。このように、参加者はただ観るだけでなく、体験することでより深く祭りの魅力に触れることができるのです。
また、会場には弘前ねぷたの名絵師たちが手がけた美しいねぷた絵が常設展示され、さらに大型スクリーンでは過去の祭りの映像が上映されます。これにより、まるで夏の祭りの中にいるかのような感覚を楽しむことができるのです。
さらに、イベントでは津軽地方の郷土料理が詰まったプレートも提供されます。この料理プレートは、彩り豊かで目にも楽しく、参加者が舌でも津軽の魅力を体験できるようになっています。また、別料金で青森県の地酒の飲み比べセットも味わえます。
弘前市の屋台村での催しは、地域の食文化を堪能できる場所であり、和食や洋食、中華料理など多様なメニューが用意されています。さらには、常設の寄席もあり、地元の落語家たちによる独自のエンターテイメントも楽しめます。
『NEPUTA sa KADARE』の開催日程は、12月から始まり、2025年2月末まで計12回実施される予定です。参加費用は、郷土料理プレートプランが3,500円、地元に宿泊している方は3,000円で楽しむことができます。おつまみプランも用意されており、どなたでも気軽に参加しやすくなっています。
この冬は弘前で、真夏の祭りの熱気を存分に味わってみてはいかがでしょうか。青森の豊かな文化と美味しい料理に触れられる貴重な体験となることでしょう。