女性経営リーダー育成プログラムが始動
「はたらいて、笑おう。」をビジョンに掲げるパーソルホールディングス株式会社が、2025年2月から女性経営リーダー育成のための画期的なクロスカンパニーメンタリングプログラムをスタートさせます。このプログラムは、さまざまな業界の企業が連携して、部長クラスの女性が執行役員クラスのメンターから経営に関する指導やアドバイスを受けるものです。プログラムの初回には、SCSK株式会社やサッポロビール株式会社を含む14社が参加し、企業間でのメンタリングが行われます。
クロスカンパニーメンタリングの目的
このプログラムの主な目的は、女性リーダーの育成とジェンダーギャップの解消です。女性メンティーは、キャリア形成やリーダーシップの向上に向けたトレーニングを受け、経営人材としてのトランジションを支援されます。また、メンターは女性リーダーの抱える現実に触れることで、より効果的な支援方法を考案する機会を得ることができます。プログラムの一環として、人事担当者が共に課題解決に向けたアプローチを考える場も提供されます。
特徴的なプログラム内容
本プログラムでは、参加者に対するアセスメントとしてHogan Assessmentが取り入れられ、客観的データを基に自己理解を深めるとともに、課題や目標設定を支援します。また、メンティーだけのプレキックオフイベントが開催され、参加者同士のネットワーキングを図る機会も設けられています。さらに、プログラム終了後には人事担当者同士の座談会が実施されるなど、参加企業間の連携を強化する工夫も施されています。
背景と必要性
内閣府によると、ジェンダーギャップ指数が146カ国中118位という現状が示すように、日本における女性の経営職は非常に少ない状況にあります。経済産業省の調査によって明らかになった結果は、女性がリーダーとして活躍するためには、企業内外のさまざまな取り組みが不可欠であることを示しています。具体的には、機会の不足や上司の理解の欠如、制度の浸透不足などが根本的な原因として挙げられています。
プログラム概要
このクロスカンパニーメンタリングプログラムは、以下のような構成で実施されます。
- - 名称: クロスカンパニーメンタリングプログラム
- - 参加企業: SCSK、サッポロビール、J.フロント リテイリング、商工組合中央金庫、第一三共、パーソルホールディングス、東日本電信電話、ビッグローブ、ミツトヨ、ヤマハ発動機など合計14社
- - 参加者条件: メンティーには未来の経営幹部として期待される部長クラスの女性が選ばれ、メンターには執行役員クラスの方が参加
- - 参加費用: 初回プログラムは無料
- - プログラム期間: 2025年2月から7月
- - 主要な活動内容: メンティー向けのプレキックオフ、全体キックオフ、集合セッション、個別メンタリング、クロージング人事座談会
パーソルホールディングスについて
1973年に設立されたパーソルホールディングスは、人材派遣、人材紹介、アウトソーシング、設計開発など、多岐にわたる事業を展開しています。2024年3月期には売上高が1兆3,271億円に達し、東京証券取引所プライム市場に上場しています。同社は、2030年までに100万人のためのより良い働き方を提供することを目指し、既存の事業に加えて新たなビジネスモデルの開発にも取り組んでいます。多様な働き方を実現し、全ての人が「はたらいて、笑おう」と実感できる社会を目指しています。