2021年春節の中国旅行市場の動向
2021年の春節期間における中国旅行市場についての詳細なレポートが発表されました。本記事では、全体の傾向や旅行者の属性、宿泊状況など、具体的なデータを基に最新の動向をお伝えします。
春節期間中の旅行市場全体の動向
2021年の春節、「春運」と呼ばれる大規模な移動が行われ、延べ移動客数は16億人に達しました。これは2020年と比べて増加したものの、2019年と比較すると約40%の減少が見られました。しかし、観光業界にとって明るいニュースもあります。観光収入は前年比8.2%増となり、2019年の58.6%まで回復してきました。この傾向は特に小売や飲食業において顕著で、オンラインキャンペーンの実施により、前年同時期と比べて48.5%も売上が異常に増加しました。
宿泊市場と人気の目的地
春節期間中の観光スポットにおける予約状況は、2019年とほぼ同じ人気を取り戻しています。特に、元日である2月12日は予約のピークを迎えました。人気のある旅行スポットとしては、自然景観や歴史的な名所はもちろんのこと、動植物園やテーマパーク、水族館、博物館に訪れる人も急増しています。さらに、国内ホテルの平均稼働率は約50%に達し、特に2月13日から15日の間が最も多くの宿泊者を迎えました。バレンタインデーの2月14日には、多くのホテルが満室となりました。
宿泊料金に関しては、1泊あたりの平均が310元(約5043円)に上昇しており、過去2か月と比較すると約5%の値上がりとなったものの、前年同時期と比べると未だ及んでいない状況です。
旅行者の属性と特徴
旅行者の分析において、26~35歳の層が全体の45%を占めており、次いで36~45歳が26%という結果が出ています。この年齢層は、特にコロナウイルスの影響を考慮して、旅行のリスクを取らない傾向が見られ、高齢者や小さな子供を連れた家族の旅行者は減少しました。旅行の人数では、2人での旅行が34%、3~4人が28%という割合でした。バレンタインデーに合わせた旅行需要もあり、2月14日に宿泊数が最も多かったことから旅行の傾向が窺えます。
全体的に、春節の旅行業界は厳しい状況ではあるものの、回復の兆しが見えてきているといえるでしょう。この情報に基づいて、今後の旅行計画を考える材料にしていただければ幸いです。
さらに詳細な情報は
本レポートの詳細な内容は、一般社団法人日中ツーリズムビジネス協会が運営する「FreshChina通信」にて公開されています。無料で閲覧可能な抜粋版も用意されていますので、ぜひご覧ください。レポートのダウンロード方法についても、同サイト内に記載されています。
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