フジテコム、2025広島水道展で先進の漏水監視技術を披露

国内最大級の水道に関する展示会、2025広島水道展

2025年10月29日から31日までの3日間、広島のひろしまゲートパークでは「2025広島水道展」が開催されました。この大型イベントには、フジテコム株式会社が出展し、最新の漏水監視技術を紹介しました。最終日は残念ながら雨となりましたが、全国から約1,000名のお客様が来場し、盛況な展示会となりました。

フジテコムの出展内容

フジテコムでは、特に注目を集めたのが「AI×IoT×センシング技術が実現するDX漏水監視」をテーマにしたブースです。メイン展示として「リークネッツセルラー LNL-C」を実装し、これが漏水事故を未然に防ぐための遠隔監視システムであることを来場者に説明しました。また、その他にも「遠隔水圧・流量監視システムDLC」や「オンデバイスAIの研究」に関する展示が行われ、クラウドアプリを利用した実際のデータを示して興味を引きました。

特に「リークネッツセルラー LNL-C」には多くの関心が寄せられ、監視箇所や導入実績についても具体的に紹介され、参加者はその効果を再認識する機会となりました。実機を用いた説明により、技術の実用性や利便性が理解され、リスク管理の新たな手法としての可能性が広がりました。

水道研究発表会

同時期に開催された「日本水道協会全国会議」、「水道研究発表会」では、研究発表が行われました。ここで、フジテコムは調査機器にAIを用いて漏水調査支援の標準化を目指すオンデバイスAIの開発と、地下からの通信改善に関連する研究について発表しました。参加者からは多くの質問と意見が寄せられ、非常に活発な議論が行われました。

リークネッツセルラー LNL-Cの特長

本システムは、IoT技術を駆使し、漏水による振動を高感度センサーで自動的にモニタリングします。その後、独自のAIアルゴリズムによる判断を通じて、漏水を早期に検出し、スマートフォンやPCに通知を行います。これにより、地上での漏水に至る前に微小漏水を発見することが可能となります。以下の4つの効果が挙げられます：

- 漏水事故の未然防止：老朽化した管路や漏水調査における空白期間を埋め、事故リスクを低減します。
- 水道施設の長寿命化：AIとIoTを活用し、日々の監視によって適切な状態を確認できます。
- 危機管理の強化：異常を早期に発見し、迅速に対応することが可能になります。
- 業務効率の向上：点検や調査対象の優先順位付けを行い、効率的な管理を実現します。

詳細な情報は、フジテコムのウェブサイトをご覧ください。

会社概要

フジテコムは、東京都千代田区に本社を構える企業で、漏水検知機器の開発・販売や水インフラのデジタルトランスフォーメーション（DX）の支援を行っています。設立は1961年で、代表取締役は森山慎一氏です。これまでも多くの成果を上げてきた同社は、今後も水道インフラに革新をもたらすべく、新技術の開発に邁進しています。