超小型陽子線がん治療装置開発の新しい風：FUNDINNOからの資金調達

超小型陽子線がん治療装置開発に向けた資金調達

最先端の医療技術が進化を続ける中、株式会社ビードットメディカルが新たな一歩を踏み出しました。国立放射線医学総合研究所発のベンチャーである同社は、FUNDINNO PLUS+を通じて約13億円の資金を調達しました。この資金は、超小型陽子線がん治療装置の開発を加速させるために活用されます。

ビードットメディカルの技術

従来、陽子線治療装置は巨大な装置として知られていましたが、ビードットメディカルは独自の技術により、そのサイズを大幅に縮小しました。高さは従来の1/3、重量は10分の1にまで圧縮され、これにより都市部での導入が容易になります。これまでの大規模なは施設ではなく、より多くの医療機関がこの最新技術を取り入れることが可能となります。

2023年4月、ビードットメディカルは江戸川病院グループと連携し、東京都江戸川区に陽子線がん治療センターを開設する合意に至りました。これは東京都内では初めての陽子線治療センターとなり、これまで遠方まで通院しなければならなかった患者にとって新たな選択肢を提供します。

FUNDINNO PLUS＋とは

ファンディーノプラスは、日本初の株式投資型クラウドファンディングサービスの一環として、スタートアップ企業が大型資金を調達できる仕組みです。このプラットフォームを利用することにより、特定投資家が将来有望な企業に投資することが可能となります。この取り組みは、ビードットメディカルのように革新的なアイデアを持つベンチャー企業にとって重要な資金源となるでしょう。

古川社長のコメント

ビードットメディカルの代表取締役古川卓司氏は、今回の資金調達について「私たちは多くの投資家から温かいご支援をいただき、心より感謝申し上げます。この資金調達を通じて、がん治療の未来を共に創造する仲間とのつながりも生まれ、さらなる展開を目指します」と述べています。

このプロジェクトが進行することで、将来的には全ての患者が当たり前に陽子線治療を受けられる社会が実現することを期待しています。医療の現場に革命をもたらすビードットメディカルの挑戦に、今後も注目していきたいです。