介護の未来を考える第29回高齢者介護研究会が盛況に開催
2025年11月25日、社会福祉法人元気村グループが運営する高齢者福祉・障害福祉サービス「翔裕園」は、第29回高齢者介護研究会をオンラインで開催しました。全国に展開する100以上の介護施設がこのイベントに参加し、さまざまな知識と経験が共有されました。この研究会のテーマは、高齢者介護の質向上です。今回は、事例研究発表を行い、優れた取り組みを行った施設への表彰が行われました。
研究発表と優秀施設表彰
研究発表は、各施設が直面している課題を選定し、その解決に向けた取り組みを数ヶ月かけて調査し、分析した結果を基に行われます。発表内容は、様々な視点から審査され、PDCAサイクルの実践や根拠の明示、客観性などが重要視されます。
エントリーした施設には、東京都足立区の足立翔裕園や、埼玉県川口市のかわぐち翔裕園などから、合計8つの施設が参加。それぞれがユニークな取り組みを発表しました。
最優秀施設には、いちかわ翔裕園が選ばれました。その取り組みは、地域とのつながりを持ちながら、生きがいとやりがいを感じられる活動を推進するものでした。特に、手作りの作品を制作し地域で展示・販売することが成果を上げ、参加者の意欲や笑顔を増やした事例が評価されました。
また、優秀施設にはこうのすナーシング共生園が選ばれ、アロマセラピーを活用した認知症高齢者の睡眠の改善が講じられたことが注目されました。
外国籍職員スピーチコンテスト
今年の研究会では、外国籍職員によるスピーチコンテストもハイライトの一つです。「介護が私を変えたこと」というテーマで、自身の経験を振り返ったスピーチが行われ、最優秀賞には、元気村北こうのす翔裕園のエー ミィン チュさんが輝きました。このコンテストは、外国籍職員が日本の介護現場でどのように成長しているかを示す良い機会となりました。
海外人財パネルディスカッション
また、外国籍職員によるパネルディスカッションも開催され、日本で働く上での課題ややりがいについて多くの意見が交わされました。それぞれの経験は、他の施設への示唆にもつながり、多様な視点からのコミュニケーションが生まれました。
基調講演
最後に、平川理恵氏による基調講演が行われました。教育現場での改革経験から「人を中心とした改革」の重要性を話し、介護現場にも通じる多くのインスピレーションを提供しました。
協賛企業
研究会では、石川建設株式会社、小山商会、栄久、エムシー社会保険労務士法人など、多数の協賛企業の支援も得て、円滑に進行しました。
まとめ
第29回高齢者介護研究会は、質の高い介護を実現するための交流と学びの場として位置づけられ、今後の介護現場におけるさらなる向上を目指す重要なイベントとなりました。参加者は1人ひとりの思いや知識を持ち寄り、共にあるべき未来のための取り組みを続けていく姿勢を示しました。