ペットロスと飼育文化
2021-12-17 13:01:21
ペットロスの影響と新たなペット文化の在り方を考える
ペットロスの影響と新たなペット文化の在り方を考える
2020年以降に飼われたペットの増加が報告されている中、ペットを失った後の心理はどうなっているのでしょうか。最近、ペットの飼育経験がある360名を対象に行った調査では、新たにペットを飼わないという回答が約50%に達しています。これは、ペットとの強い絆があることを示していると同時に、ペットロスの深刻さを物語っています。
調査の背景
新型コロナウイルス感染拡大以降、自宅での過ごし方が見直され、ペットとの時間が増えたことから、ペットは家族の一員としての存在感をさらに強めています。この環境の変化が、ペットロスと呼ばれる愛するペットを失った悲しみの一因となっているのではないかという期待があります。
調査概要
この調査は、ペット飼育を経験した20代から60代以上の男女360人を対象に、インターネットで実施されました。調査期間は2021年11月2日から4日までの三日間です。調査結果からは、ペットを失った後の複雑な心情が浮き彫りになりました。例えば、半数以上の人々が新しいペットを飼うことに対して消極的な姿勢を示しており、ペットロスの懸念を抱えていることが伺えます。
ペットの死後の考え方
調査の回答によると、「新たにペットを飼わない」と答えたのは50.6%。また「しばらく経ってから飼う」という意見も41.9%ありました。このデータからは、ペットを家族として大切に扱う意識が高まっていることが理解できます。
ペットを大切にする行動
現在飼っているペットへの愛情表現として最も多かったのは「かかりつけ医を決めている」という回答で、33.6%がこれを選択しました。その他にも「フードにこだわる」や「保険に加入している」など、ペットへの配慮がなされている実態が見て取れます。また、ペットと同じ名前を持つ表札を作成したり、ペットの毛でぬいぐるみを作る試みも増えており、愛情が高まっていることがうかがえます。
福利厚生のニーズ
ペット関連の福利厚生についても調査が行われ、29.2%が「ペットの介護や忌引き休暇」を希望するという結果が示されました。その他にも、急病時の早退が可能、ペット飼育手当など、これまでペットに対して抱いていたイメージが変わりつつあるようです。
社会問題としての保護動物
ペット需要が高まる中で、保護動物に対する理解も重要な課題になっています。「保護動物の存在を知っている」と答えた人は64.7%ですが、認知度はまだまだ低く、特に需要の高まりに伴った取り組みが求められています。実際、保護動物を迎え入れたいという人は約7割が消極的で、接触機会のなさが一因とされています。これはペットロスと絡めて考えた場合、飼い主がペットを失った直後に新しい命を迎えることに対して心理的な抵抗感を抱くことが影響していると考えられます。
ペット葬儀にかける思いやり
ペットの葬儀についての調査では、10万円以上かけることを厭わないという回答が3割に上り、また半数近くが「自身のペット単体の火葬」を希望しています。このことは、ペットとの最後の時間を大切にしようとする意識の表れです。特に「生前に愛用していた備品を納める」というサービスに対するニーズも高まっています。
まとめ
ペットと過ごす家族の時間が増えたことで、ペットに対する愛情や絆が深まる中、ペットを失ったときの心の負担は大きくなってきています。新しいペットを迎え入れたくないという選択は、ペットロスの影響を考える上で無視できない問題です。ペットの死後の葬儀やその形態についても、飼い主自身が望む方法で納得して見送ることが求められる時代が到来しています。これを受けて、サンセルモでは今後「sorae(そらえ)」というサービスを提供し、ペット葬儀の新たな在り方を追求していきます。
会社情報
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株式会社サンセルモ
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- 東京都港区芝大門1-1-35サンセルモ大門ビル2F
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