バルテス株式会社が新たに「AI技術推進部」を設立し、業務改革を加速へ

バルテス株式会社が新たに「AI技術推進部」を設立つ

バルテス株式会社（本社：大阪市）が、2025年7月に新しい部門「AI技術推進部」を設立します。この新部門は、AI技術のさらなる活用を促進し、企業の生産性向上を図ることを目的としています。近年、企業が競争力を維持するためにはAIの効果的な活用が鍵となっており、バルテスもソフトウェア品質のプロフェッショナルとしてこの流れに乗ります。

1. 設立の背景と目的

現代のデジタル化の波に乗り、生成AIや大規模言語モデル（LLM）などの技術が急速に進化しています。しかし、企業内でこれらのツールをどのように有効利用するかは、多くの課題を伴っています。バルテスでも「適切なツールの選定が難しい」「PoCで止まってしまう」など、多くの壁に直面していたのです。

そこで新設されるAI技術推進部は、以下のミッションを掲げています。

- AIツールの選定や導入からガバナンス、実務の定着までをトータルにサポート
- 「AIを使う」から「AIを創る」企業への進化
- 社員が安心してAIを活用できる企業文化の醸成

2. 主な活動内容

この新部門では、次のような活動が行われます。

2.1 独自AIツールの開発・導入

技術者のニーズに沿った独自のAIツールを開発し、業務の特性に合わせた利用促進を図ります。これにより、要件定義やテスト設計などに特化した効率的な業務プロセスを実現します。

2.2 生成AI利用のガバナンス整備

社内で安全かつ効果的なAI利用を促進するため、利用ルールの策定とその周知徹底を行います。これにより、情報漏洩のリスクを低減し、安心してツールを活用できる環境づくりを目指します。

2.3 AIリテラシー向上と情報発信

社内外向けにAIに関するセミナーや最新事例を共有することで、人材育成を支援します。

3. 取締役のコメント

AI技術推進部の設立について、バルテス株式会社の取締役・村上崇氏は、社内の生成AI活用が属人化している現在の課題を指摘し、部門が全社的な支援や教育の核となることを考えていると述べています。また、今後はハンズオン形式の勉強会を通じて、実践的なスキルを社員に提供していく意向を示しました。

一方、AI技術推進部の部長・齋藤俊彰氏は、社内での技術研修や生成AIの活用強化に向けた取り組みを進めると同時に、バルテスが独自開発した生成AIテスト設計ツール「TestScape」に基づくサービス展開を加速させていくとコメントしています。

4. 今後の展開

バルテスではテクノロジーの進化に迅速に対応し、より高品質かつ付加価値の高いサービスを提供する方針です。新設されたAI技術推進部を通じて、社内外の課題解決とバルテスグループ全体、および業界全体の成長に寄与することを目指します。

以上の背景から、バルテス株式会社は今後もAIやテクノロジーをテーマにした新たな試みを進め、各業界における改革をリードしていく方針であり、その成果が期待されます。