水産物の流通を見える化する新しい取り組み
近年、水産物の需要が高まり続ける中、Umios株式会社と富士通株式会社が協力し、水産物の流通情報を可視化する電子トレーサビリティシステムの実証実験を行いました。この実験は2026年2月1日に和歌山県と大阪府で実施され、消費者が水産物の流通経路をスマートフォンで確認できる仕組みを体験しました。
サステナビリティを意識した背景
人口の増加や健康志向の高まりに完発売される水産物の需要はますます増加している一方、天然資源が減少している現実もあります。この矛盾を解消するためには、持続可能な水産資源の確保が必須です。具体的には、IUU漁業(違法・無報告・無規制漁業)への対策が求められており、各国では水産資源管理や漁獲規制が厳しく進められています。Umiosの中期経営計画「For the ocean, for life 2027」でも、生物多様性と生態系の保全を重要視し、電子トレーサビリティシステムの構築を進めています。
実証実験の詳細
実証実験は、Umiosグループが和歌山県の養殖場で育てたクロマグロを対象に行われました。消費者が大阪府の販売店でこの魚を購入し、スマートフォンを使ってその生産履歴を確認できる仕組みを導入しました。参加した消費者の多くは、今後商品の購入時にトレーサビリティ情報を重視すると回答し、約91%が「購入時に重視または参考にしたい」との意見を寄せました。さらに、77%はトレーサビリティ情報がある商品には追加でお金を支払う意欲を示しました。
将来への展望
今回の実証実験から得たデータに基づき、両社はFish speciesの数を増やし、システムの高機能化を進める方針です。これにより、水産物流通業界全体での透明性確保やIUU漁業対策の実行を加速させる考えです。
富士通は、社会課題を背景にする事業モデル「Uvance」を通じて企業の価値向上と天然資源の持続可能性を両立させることを目指しています。
まとめ
Umiosと富士通の協力によるこの実証実験は、水産物の信頼性や消費者の安心感を向上させるための重要なステップです。これにより、消費者が安心して水産物を選べる未来を創出し、持続可能な水産業の発展につながることでしょう。