エーザイがAIロールプレイングを導入
エーザイ株式会社が、株式会社エクサウィザーズが開発したAI対話型ロールプレイングサービス『エクサベース ロープレ』を導入しました。これは2026年4月から、新人医薬情報担当者(MR)約20名を対象に、新たな新人研修プログラムとして活用される予定です。AIを活用することで、MRの質問力や提案力の向上を図ることを目指しています。
導入の背景
エーザイは、医療関係者に対する情報提供だけでなく、患者さまとその家族を大切にする企業理念を掲げており、その一環としてMRの育成に注力しています。しかし、新人の数が増える中で、現場の講師が個別にフィードバックを行うことは困難であり、評価基準の統一も課題に直面していました。こうした問題を解決するために、AIを導入したロールプレイングの実施が決定されたのです。
プログラムの特徴
このプログラムでは、以下の3つのポイントが特徴です。
1.
段階的なトレーニングシナリオ
エーザイの新人研修では、製品知識に依存しない汎用シナリオと自社製品を扱ったシナリオの2種類でロールプレイングを行います。これにより、基礎的な営業力を鍛えることができ、実践的なスキルも高めることが期待されています。
2.
育成効果の可視化
講義前後でのロールプレイングのスコアを比較し、質問力の向上を定量的に評価します。特に、重要な「示唆質問」と「解決質問」のスコアが顕著に改善し、受講者ごとのスキル差や弱点も明確になります。
3.
即時フィードバック
AIが一貫した基準でフィードバックを行うことで、講師の負担を減らしつつ、受講者はより迅速に学ぶことができます。また、「自分の好きな時に使える」という柔軟性から、受講者は自発的に学ぶ環境が整えられます。
エーザイの期待
エーザイのグローバルHRマネジメント部の古森雄一朗氏は、「新人MRの育成には、実践を重ねて課題を認識する環境が重要」と述べています。『エクサベース ロープレ』を用いることで、様々な対話シーンを模し、スキルアップの定量評価が可能になるとの期待が寄せられています。
今後の展開
エーザイは、この研修成果をもとに、シナリオの拡充やさらなる対象層の拡大を計画しており、全社的なデジタルトランスフォーメーション(DX)の一環として位置付けています。エクサウィザーズは、AIロールプレイ市場のリーダーとして、今後も人材育成をサポートするソリューションを展開していく考えです。
この取り組みは、製薬業界のみならず、他の多様な業界においても人材育成の新しい模範となることが期待されます。