新時代の訪れ:BounceBitとBlackRockによる新しい構造化利回り商品
最近、CeDeFiインフラストラクチャプラットフォームを運営するBounceBitが、BlackRock USD Institutional Digital Liquidity Fund(通称BUIDL)を活用した新たな構造化利回り戦略を発表しました。この戦略は、リアルワールド資産(RWA)の暗号資産金融への統合において重要なマイルストーンとなります。
RWAとBUIDLの革新
新たに導入されたこの構造化投資商品は、BUIDLという短期米国債ファンドのトークン化を活用しています。BUIDLは、BlackRockが運用する規模20億ドル超の資産を持つファンドで、Securitizeプラットフォームを通じてトークン化され、米国証券取引委員会(SEC)の規制に準拠した販売が行われています。これにより、投資家は短期的なドル建て利回りを合法的に得ることが可能です。
デルタニュートラル・アービトラージ戦略
この新戦略において、中心となるのは、BUIDLを担保とするデルタニュートラル・アービトラージ戦略です。この戦略では、ビットコイン先物のベーシス取引やオプション取引を駆使して、年率約20%のアービトラージ利回りと、BUIDLが提供する約4.25%の米国債利回りを組み合わせ、最大約24%の実効APYを実現しています。この効果により資本効率は大幅に改善され、従来のステーブルコイン担保型戦略を超えた成果を上げることができます。
新しいアーキテクチャの特色
本戦略は、複数の利回りを同時に獲得することを可能にする新しい金融モデルを採用しています。特に、以下のポイントがその特徴です:
- - 積み重なる利回りの獲得:アービトラージと米国債からのリターンを同時に得る仕組み。
- - 機関投資家レベルのリスクモデル:資本効率を最適化します。
- - スマートコントラクトの自動化:運用の透明性やオペレーションの信頼性を確保します。
BounceBitのCEOであるジャック・ルー氏は、「この新戦略により、従来の金融市場と暗号資産の利回りを同時に享受する機会が初めて生まれました」と述べています。BounceBitは、世界的な資産運用会社との協業を通じて、CeDeFiインフラでのRWA活用方法を再構築することを目指しています。
未来に向けた展望
BounceBitは、RWAを基盤とする利回り商品を提供するプラットフォーム「BounceBit Prime」を今後リリースする予定です。このプラットフォームは、流動性の不足や実需の少なさというRWAが直面している問題を解決するために設計されています。初期ラインナップとして、BlackRockのBUIDLやFranklin TempletonのBenji Fundが計画されており、450Mドルを超えるCeDeFiエコシステムによって支えられることになります。
BounceBitの使命
BounceBitは、CeDeFiの中核インフラを構築し、機関投資家向けの利回り商品やRWA統合を提供しています。同社のプラットフォームは、Bitcoin(BTC)と独自トークン$BBによるデュアルトークン型PoS Layer1で運営されており、高いセキュリティとEVM(Ethereum Virtual Machine)との完全互換性を有しています。これにより、投資家に新たな資産運用の形を提供することを目指します。
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