持続可能な未来を目指して
プロジェクト概要
一般社団法人シンク・ジ・アースは、2017年に始まったプロジェクト「SDGs for School」を通じて、持続可能な社会の実現に向けた教育を支援しています。今年、全国の小・中・高等学校に向けて、海をテーマにしたビジュアルブック『あおいほしのあおいうみ』を寄贈する取り組みがスタートします。
このビジュアルブックは、公益財団法人ブルーオーシャンファンデーションおよび特定非営利活動法人ZERI JAPANとの協働により制作され、海の魅力と環境問題について考えるきっかけを提供します。2024年の「世界海洋デー」である6月8日から、全国100校に40冊ずつ寄贈を行い、海に対する子どもたちの興味を喚起し、海を守る意識を育むことを期待しています。
教育現場の課題意識
近年、海洋環境は数々の課題に直面しています。特に、気候変動に伴う海水温の上昇や、海洋プラスチックごみの問題が深刻です。また、日本財団が行った「海と日本人に関する意識調査」では、多くの人が海の重要性を感じながらも、実際に海に親しんでいない現状が浮き彫りになっています。
このような問題意識から、シンク・ジ・アースは海をテーマにしたビジュアルブックを通じて、子どもたちが海に親しみ、環境問題について学ぶ機会を提供したいと考えています。参加する学校には、より豊かな学びの体験が待っています。
ビジュアルブックの内容
『あおいほしのあおいうみ』には、9人の個性豊かなイラストレーターが参加し、それぞれの視点で海の世界を彩ります。詩人・谷川俊太郎さんの作品をはじめ、海と宇宙、日本の海の課題に関する専門家の解説も用意されています。視覚的にも楽しめる内容となっており、子どもたちの興味を惹きつけます。
学校からの反響
寄贈プログラムは昨年度に続くもので、過去の参加校からは多くの好評が寄せられています。「カラーが多く、魅力的な教材。子どもたちが楽しんで引き込まれた」や「視覚的に分かりやすく、具体的な課題を学べて良い」といった感想が印象的です。
大阪・関西万博との連携
このビジュアルブックは、2025年に開催される大阪・関西万博でも紹介されます。万博のブルーオーシャン・ドームでは、海洋問題を宇宙からの視点で体験できるプログラムが行われ、『あおいほしのあおいうみ』の特別版も販売されます。ここでも海の大切さを学ぶ機会が提供されています。
まとめ
『あおいほしのあおいうみ』は、未来を担う子どもたちに海の大切さを伝えるための重要な教材となります。このプロジェクトを通じて、多くの学校が海との関わりを深め、環境意識を育むことを期待しています。子どもたちが直接海に触れる機会を増やし、持続可能な未来を築く一助となることを願っています。