子どもとメディア
2025-03-25 09:49:40

日本の子どもたちが考えるメディア環境とウェルビーイングの関係

メディアと子どものウェルビーイング



近年、子どもたちが直面するメディア環境の影響が注目されています。特にデジタルメディアは日常生活の一部となりつつあり、子どもたちのメンタルヘルスやウェルビーイングにどのように寄与しているのかを考えることが急務です。これを受け、NPO法人PIECESは一般社団法人Everybeingと協力し、子どもに特化したメディアのあり方についての調査プロジェクトを開始しました。

インタビュー調査の背景


この調査の背景には、OECDが2021年に採択した「デジタル環境における子どもに関する理事会勧告」があります。デジタル環境が子どもたちに与える影響を再評価する必要があるとの考えから、メディアの役割を子どもの権利とウェルビーイングの観点から再検討することが求められています。特に、現代の子どもたちはSNSや広告を通じて、さまざまな情報に触れる機会が多く、それが彼らの気分や思考に及ぼす影響は無視できません。

調査の概要


この調査は、2024年10月から2025年2月にかけて行われ、小学校2年生から高校3年生までの65人の子どもたちを対象にインタビューを実施しました。具体的な質問内容は、以下の通りです:
  • - メディアとは何か?
  • - どのようにメディアを利用しているか?
  • - メディアからどのような影響を受けているか?
  • - メディアに期待することは何か?

子どもたちのリアルな声


調査の結果、子どもたちは主にデジタルメディアにアクセスしており、その選択基準は媒体よりもコンテンツそのものであることがわかりました。また、誹謗中傷や見たくない内容を見かけて気分が影響されることもあると報告されています。特に、推しの存在から受ける影響は大きく、知らず知らずのうちに自身のボディイメージや購買行動に変化が現れています。また、「やることがないから」といった理由で無意識にメディアを消費する傾向も見られました。

社会貢献に向けた次の一手


今回の調査は日本各地のさまざまな環境に暮らす子どもたちへのインタビューを通じ、彼らの声を集める第一歩に過ぎません。2025年度にはさらに規模を大きくし、より多くの子どもたちの意見を取り入れた大規模調査を予定しています。最終的には、子どもたちの権利を守るための情報発信ガイドラインを策定し、考えた内容を社会へ実装していくことを目指しています。

実施団体の紹介


一般社団法人EverybeingやNPO法人PIECESは、共に子どもたちの権利とウェルビーイングを重視した活動を行っています。両団体は、すべての存在が尊重され、相互に響き合う社会の実現を目指しており、そのために多くのプロジェクトを展開しています。

子どもたちがどのような環境で育ち、どのような情報に触れているかを理解することで、より良いメディア環境の構築が可能になるでしょう。今後も子どもたちの声を重視し、全体的な施策を進めていく必要があります。


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会社情報

会社名
特定非営利活動法人PIECES
住所
文京区本郷3丁目30-10 本郷K&Kビル5F social hive HONGO
電話番号
03-6801-5232

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