QFでシビックテック活性化
2024-07-13 13:19:02

Code for Japan、Quadratic Fundingでシビックテックエコシステムを活性化! デジタル公共財への資金分配を革新するマッチングドネーションサイト開始

Code for Japan、Quadratic Fundingでシビックテックエコシステムを活性化!



Code for Japanは、シビックテックプロジェクトのエコシステムを促進するため、DigDAOと共同で、Quadratic Fundingを使った助成金分配の実験を開始しました。従来型の公共調達や助成金の公募では参加しにくかった、デジタル公共財のようなプロジェクトに対して、ユーザーの支持に基づいた民主的な手段で資金を分配する仕組みです。

マッチングドネーションサイトでデジタル公共財への資金分配を革新



2024年7月14日、Code for Japanは、デジタル公共財への資金分配方法を革新するため、DigDAOと共同で新たな資金分配プラットフォームをリリースしました。このプラットフォームは、市民のニーズに基づいて公共財に資金を分配するための民主的なメカニズムであるQuadratic Funding(QF)を採用しています。これにより、シビックテックプロジェクトへの支援がより公平かつ効果的に行われることを目指しています。

マッチングドネーションサイト開始の背景



Code for Japanは、市民が主体となって地域課題を技術で解決するシビックテックの推進に力を入れてきました。多くの市民主体のプロジェクトが誕生し、デジタル公共財としてのオープンソースソフトウェアやオープンデータの提供が進められています。しかし、これらのプロジェクトは資金調達が難しく、持続可能な運営が課題でした。特に、小規模なプロジェクトは資金不足による活動停止のリスクが高まっていました。

そこで、Code for Japanは、すでにEthereumエコシステム内で90億円以上の資金が分配されていたり、最近ではユニセフや台湾のデジタル発展省が実験しているQFメカニズムに着目しました。QFは、行政などの組織が資金を提供し、その分配先をクラウドファンディングによる寄付(支持)により決定することができる仕組みです。

マッチング参加プロジェクトの募集



今回の実験では、DeSci Tokyoによる寄付を財源としてマッチングファンドに充て、各プロジェクトに分配されます。現在、この実験の対象になるプロジェクトを募集しています。掲載されたプロジェクトは、得られた寄付者の数と金額をもとにQFメカニズムで計算された額をマッチングファンドから受け取ることができます。

プロジェクトの流れ


1. プロジェクト公募: 2024年7月12日から7月16日まで、デジタル公共財を生み出すプロジェクトを募集します。
2. プロジェクト審査: 入力されたプロジェクトを審査します。必要に応じてプロジェクトオーナーに質問したり、却下する場合があります。
3. クラウドファンディング: 7月24日まで、一般参加者によるクラウドファンディングを実施します。サイトを通じて、支援者からの募金を集めます。
4. 分配金額確定: マッチングプールからの分配金額をQFメカニズムをもとに計算し、確定金額をプロジェクトにお支払いします。

募集内容


「子育て」「福祉」「まちづくり」「防災」など、地域やコミュニティが抱える社会的課題を解決し、またはそれらの活性化を図るプロジェクトが対象です。

応募要件


プロジェクトの活動を日本語圏において確認でき、地域・社会に対して公益を産んでいると思われるもの
直近3ヶ月以内に活動が見られること(Webサイトやソフトウェアの更新など)
誰もが目的を問わず、そのプロジェクト・ツールを使用、調査、再利用、修正、拡張、再配布が可能なこと

対象外: プロジェクトが公開されていても、その利用・修正・再頒布が有償である、商用利用は禁止されるなどの制限がある場合。

推奨: あなたのプロジェクトがソフトウェアな場合、GNU GPL・Apache-2.0・MITなどの既存の汎用的なライセンスを利用することを推奨しています。

注意点


掲載されたプロジェクトに以下の項目が見られた場合は注意・予告なき公開停止をする場合があります。

なりすまし: 透明性と信頼を維持するために、プロジェクトは自らの所属と意図を正確に表現しなければいけません。
寄付結果の改ざん: 複数のアカウントを作成しての寄付は禁止しています。
見返り・賄賂の分配: QFメカニズムの完全性を維持するために、寄付と引き換えにインセンティブを与えることは禁止しています。

Quadratic Funding(QF)の概要



QFは、寄付者の数と寄付額に基づいて資金を分配する民主的な仕組みです。従来のクラウドファンディングでは、寄付額がそのままプロジェクトに充当されますが、QFでは寄付者の数と寄付額を元に、マッチングファンドから追加資金が提供されます。これにより、少額の寄付でも多くの支持を得れば、大規模な資金を調達できるのが特長です。

将来の展望



将来的には、行政や財団などのより大規模なマッチングファンドとの連携を図り、多様なデジタル公共財プロジェクトを支援するエコシステムを構築していきます。この取り組みが、市民主体のプロジェクトの持続可能性を高め、社会課題の解決に寄与することを目指します。

組織情報



Code for Japan


Code for Japanは、シビックテック(市民が主体となって自分たちの街の課題を技術で解決する)コミュニティの支援や、自治体への民間人材派遣を行う非営利団体です。「ともに考え、ともにつくる」を信条に、多様な立場の人々と協力してより良い未来を築くための活動を行っています。

Dig DAO


Dig DAOは、社会の健全な発展に活用されるためのWeb3.0のエコシステムや整備すべき環境について議論・研究・実践し、公開していくことを目的に活動しているweb3リサーチコミュニティです。DAOや新技術の研究や、デジタル公共材を支える環境づくりを推進しています。



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会社情報

会社名
一般社団法人 コード・フォー・ジャパン
住所
東京都渋谷区
電話番号

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