イムノセンス、三菱マテリアルとの資金調達で新たな成長を目指す
大阪大学を母体とする株式会社イムノセンスが、シリーズBの追加ラウンドで三菱マテリアル株式会社から資金を調達した。このニュースは、2021年7月30日に発表されたもので、イムノセンスは今後三菱マテリアルの技術を活用することで、更なる製品の高性能化を図る。
1. 会社概要と背景
イムノセンスは2018年に設立され、主にPOCT(Point Of Care Testing)向けの免疫センサーデバイスを開発している企業だ。代表取締役の杉原宏和氏が率いるこの企業は、高感度かつ小型の電気化学免疫センサー「GLEIA(Gold Linked Electrochemical Immuno Assay)」技術を活用している。
この技術は、サンドイッチ免疫測定法を基にしており、金ナノ粒子を使用した特殊な方法によって高い感度の測定を可能にしている。医療グレードの迅速検査を「いつでも、だれでも、どこでも」行える世界を目指しており、その実現のために飛躍的な成長が期待される。
2. 三菱マテリアルの役割
三菱マテリアルは、持続可能な社会の実現に向けたビジョンを掲げ、独自の技術によって新たなマテリアルを創造することに注力している。この企業との協業は、イムノセンスにとって重要な一歩となる。
イムノセンスは出資を受けることで、三菱マテリアルが持つ非鉄金属を含む多様な材料に関する知見を吸収し、自社のPOCT製品の性能向上に役立てる計画だ。特に、医療機器の開発における材料選定はその性能に直接影響を与えるため、これは非常に重要なパートナーシップである。
3. 今後の展望
イムノセンスは、資金調達を通じてさらなる技術革新と製品開発に取り組む姿勢を見せている。特に、POCT市場は今後ますます拡大していくと予想され、イムノセンスはこの波に乗るための基盤を整えている。
また、三菱マテリアルとの連携により、材料技術の改良が進むことで、競争力のある製品を市場に提供することが可能になるだろう。
4. まとめ
この資金調達は、イムノセンスにとって新たなスタートを切る大きな機会である。三菱マテリアルとの協業を通じて、高性能な医療検査機器の実現に向けた道筋が明確になりつつある。今後、どのような製品が開発されるのか、多くの国民が期待を寄せている。
本社は大阪府大阪市に所在し、さらなる成長のための戦略を進めていくイムノセンスにぜひ注目していきたい。最新の情報は公式ウェブサイト(
イムノセンス公式サイト)にて確認可能である。