山本裕ダンス公演「GIWA」
11月9日(火)と10日(水)、高円寺の座・高円寺2にて、山本裕によるダンス公演「GIWA」が開催されます。この公演では、限りなく曖昧な境界線と人間の世界を描いた新作「GIWA」を、国内外で活躍するダンサーたちと共に上演します。
山本裕のダンス作品とは?
山本裕は、近年様々なアーティストとのコラボレーションに取り組んでおり、彼の振付や出演は注目を集めています。彼は特に2019年と2020年にオン・ステージ新聞の新人振付家ベストに選出されており、その実力が証明されています。
公演「GIWA」のチケットは、イープラスから購入可能で、また事務局への問い合わせでも申し込めます。公演当日にうかがえない方には、動画配信チケットも用意されており、11月22日から28日の期間中に視聴できます。
「GIWA」のコンセプト
作品「GIWA」は、「際(きわ、ぎわ)」という言葉から名付けられており、“もう少しで別の物になるその物のすぐそば。すれすれのところ。”という意味を持っています。この作品では、私たちの生活や他者との関わりの中に隠されている「境界線」に着目しており、どのように人々が共存しているのかを探求しています。
私たちは、常に自分と他者との価値観や考え方の違いを意識しながら生活しています。時には一歩踏み出すべきか、譲るべきか、その境界線に翻弄されることもあるでしょう。「GIWA」を通じて、波打ちぎわのように、境界線が常に曖昧で柔らかく変化している様子を描いています。自己の中の境界が曖昧になり、他者との境界も曖昧になることで、世界と自分との境界が溶け合い、一体化するというメッセージを発信しています。
山本裕の経歴
山本裕は、様々な賞を受賞しているダンサーで、現代舞踊協会制定新人賞やダンスプラン賞、埼玉全国舞踊コンクール第1位、チェコのNew Prague Dance Festivalでのダンスシアター賞など、数々の栄誉を手にしています。また、文化庁新進芸術家海外研修員制度を利用し、オランダのスカピーノバレエ団に1年間留学した経験を持ちます。国内外のフェスティバルから招待を受け、ゲスト出演もしています。
彼の振付作品は、江戸東京博物館や瀬戸内国際芸術祭、六本木アートナイトなどで高く評価されており、メディアにも取り上げられています。さらに、さわかみオペラ芸術振興財団のジャパンオペラフェスティバル「椿姫」でも振付を担当し、国際舞台でもその才能を発揮しています。
公演情報
- - 日時: 2021年11月9日(火)19:00、10日(水)14:30
- - 場所: 座・高円寺2(高円寺)
- - 前売・当日チケット: 4,000円
- - 動画配信チケット: 2,500円(11月22日~28日視聴可能)
- - リンク: イープラス公演チケット
「GIWA」は、演出、構成、振付を山本裕が手掛け、近藤みどりや中西飛希など、個性豊かなダンサーが出演します。舞台制作には松島ちひろが舞台監督、照明には石塚瑛美、音響には橘かおりが携わり、衣装は稲村朋子が担当しています。また、宣伝美術や記録映像についてもそれぞれの専門家が関わり、高いクオリティの公演が期待されます。
この公演では、山本裕が持つ独自の視点から、人間と境界線の関係を深く掘り下げる作品が見られることでしょう。ぜひこの機会に、多様なアートの美しさを体験してみてください。