抱っこひもは、親子のコミュニケーションや移動をサポートする便利なツールですが、思わぬ危険が潜んでいることをご存じでしょうか。抱っこひも安全協議会が実施した調査によると、約30%の使用者が「ヒヤッと怖い思い」を経験しています。その内容を詳しく見ていきましょう。
ヒヤリハット体験の実態
調査結果では、8611件もの回答が集まりました。その中で多くの使用者が抱っこひもを使用中に経験したヒヤリハット体験が報告されました。「落下しそうで怖い」という感覚を抱いた人が約50%に上り、実際の事故には至らなかったものの、ユーザーにとっては非常に不安な体験です。また、全体の約1.5%が実際に抱っこひもに関連したケガを負っており、その半分は落下によるものでした。
注意すべき具体的な事例
抱っこひも使用者は以下の3つのパターンに特に注意が必要です。
1.
すり抜け: 首が座っていない乳幼児が、抱っこひもの横の隙間から滑り落ちそうになるケース。
2.
おじぎやのけ反り: 首が座った乳幼児がのけ反ることで、親が前かがみになると飛び出してしまうリスクがあること。
3.
おんぶ時の落下: 抱っこからおんぶに移動する際に、子どもが落ちてしまう危険性。
環境の変化と安全への取り組み
2024年のデータによると、「おさがりやリサイクル品を購入する使用者」が増えてきている傾向も見受けられます。また、使い方を観察するためにスマートフォンを利用するケースも増加しています。これらの傾向を監視し続けながら、効果的な安全啓発活動につなげていく必要があります。
安全な使用法の啓発
抱っこひもの正しい使い方を普及させるため、会員各社は安全啓発活動に力を入れています。自身と子どもを守るために、各社の取り組みや情報を確認することが重要です。詳細な調査結果や安全に関する情報は、抱っこひも安全協議会のウェブサイトで確認できます。安全な道具を正しく利用することで、親子の大切な時間を安心して過ごせるようにしましょう。
「抱っこひも安全協議会のホームページを訪れ、最新の情報をチェックして、家族の安全を守ってください。URL:
https://dakkohimo.jp/news/