有機食品の輸出拡大
2025-05-15 15:01:25
有機酒類や畜産物のEU輸出が可能に!2025年の新制度の全貌
有機酒類や有機畜産物の輸出が可能になります
2025年5月18日から、日本の有機JAS認証を受けた有機酒類や有機畜産物が、EU加盟国への輸出が可能となります。これにより、日本の有機食品が国際市場での新たな展開を迎えることに期待が寄せられています。特に注目するべきは、この新制度によって合理的な輸出入が可能になり、多くの有機日本酒や有機畜産物が海外市場での競争に参加できるようになる点です。
1. 背景と経緯
これまでも日本とEUとの間では、有機農産物およびその加工品に関して輸出入が行われてきました。しかしながら、これらの輸出に関する手続きは煩雑であり、企業にとっては負担が大きかったのも事実です。2020年7月から日本での有機畜産物の表示が規制され、2022年10月からは有機酒類がJAS認証制度の対象となるまでに至った背景には、農林水産省と国税庁がEUとの間で協議を重ねてきた努力があります。
新たに合意された内容をもとに、2025年からは有機JAS制度に基づく有機酒類、有機畜産物、またはそれらを原料とした有機加工食品の輸出がスムーズに行えることが期待されています。これは、手数料や手続きの軽減をもたらし、日本の有機食品の輸出を促進する大きな一歩です。
2. 日本からEUへの輸出内容
有機JAS制度の下での輸出対象は、以下の項目に分かれています:
1. 対象範囲: 日本国内で生産され、加工された有機酒類や有機畜産物、およびそれを原料とした有機加工食品です。
2. 生産基準: 日本農林規格に基づく要件を満たす必要があります。
3. 発効日: 2025年5月18日(日曜日)より施行されます。
これにより、日本の有機食品が国際基準に則り、輸出できることで、海外市場でのプレゼンスを確立するチャンスが広がります。
3. EUから日本への輸入状況
日本においても、EUからの有機酒類や有機畜産物の輸入が新たに認められます。
1. 対象範囲: EUの基準に基づき、生産・加工・認証された有機酒類や有機畜産物です。
2. 生産基準: Regulation(EU)2018/848に基づく必要があります。
3. 発効日: 2025年5月16日(金曜日)に実施される予定です。
このように、日本とEUの間の有機食品の輸出入に新たな基準が設けられることは、両者にとって相互に利益をもたらす重要な変化です。
4. 今後の展望
新制度の導入によって、多くの日本の有機食品が国際市場で競争力を持つようになると共に、消費者には多様な選択肢が提供されることが見込まれます。また、日本の有機食品産業の発展が期待され、その結果、国内生産者の利益向上にも繋がるでしょう。
詳細については、農林水産省の公式ウェブサイトをご覧ください。
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