和薄荷が生まれ変わる!文化継承とともに地域活性化を目指す
北海道中川町の「和薄荷」が、55年ぶりに新たな形で復活します。株式会社キャライノベイトが手掛けるWANOWAシリーズから、ハンドクリームとクールヘア&ボディミストとして2025年6月10日に発売される予定です。この取り組みは、地域の歴史と文化を守りながら、持続可能な生産へ導くものです。
和薄荷の歴史
和薄荷の生育地は、明治40年から昭和にかけて世界的に需要のあった一大生産地でした。解熱剤や食品として広く使われていましたが、戦後に合成メンソールの普及によって生産は衰退。しかし、先人たちの強い思いから、中川町では薄荷の苗を絶やさぬよう細々と栽培が続けられてきました。
地域住民による薄荷復活の取り組み
2003年、地元の教育委員会職員が「地域に元気を取り戻したい」と考え、薄荷の復活プロジェクトが始まりました。地元の老人クラブとの出会いを通じて、薄荷の苗や栽培技術が伝承され、廃校を活用したエコミュージアムセンターに薄荷畑が設けられました。地元住民の協力で蒸留所も建設され、昔ながらの製法が引き継がれています。
子供たちへの香りの伝承
和薄荷の文化は、体験学習を通じても地域の子供たちに引き渡されています。中学生が蒸留体験を行い、幼児センターの教育者も地域の香りを楽しむカリキュラムを取り入れています。これにより、地域の文化がさらに深く根付いています。
約55年ぶりの商品化
今回のWANOWAシリーズの商品化は、薄荷を次世代に継承するための大きな一歩です。北海道の大地で育った和薄荷のエッセンスは、環境に配慮した製法で製品化されます。売上の2%は地域の薄荷を守る活動に貢献し、持続可能な生産につながります。
商品の紹介
価格: 2,200円(税込) / 容量: 30g
しっとりとした保湿力があり、和薄荷の甘い香りが特徴。
- - WANOWA中川町和薄荷クールヘア&ボディミスト
価格: 1,980円(税込) / 容量: 50ml
湿気の多い季節にも便利で、アロマスプレーとしても楽しめます。
ブランドの理念と今後の展望
WANOWAは、地域の農産物と香りを組み合わせた商品を通じて、地域振興を支援しています。町の文化と伝統を根付かせながら、全国の小売店や特設サイトでの販売を予定しています。また、同時期には「WANOWAフェア」などのイベントも開催予定で、地域の特産品の販売やワークショップも行われる予定です。
これからも地域の文化と香りを大切にしつつ、新たな商品展開が期待されます。北海道中川町の和薄荷を通じて、地域活性化と文化の継承がいかに行われるか、ぜひ注目していきたいところです。