電通健康保険組合が挑む禁煙支援
1. 背景と導入の経緯
株式会社CureAppが展開する禁煙支援プログラム「ascure卒煙」が、電通健康保険組合に導入されたのは2024年の春のことです。従業員の健康促進を目的としたこのプログラムは、既に多くの参加者から注目されています。導入直後の初月には73名が登録したという成果があり、多忙な現役世代が積極的に参加する姿が見受けられました。
電通健康保険組合の加入者の喫煙率は全国平均よりも約5%低いことから、当初は禁煙対策の必要性をあまり感じていませんでした。しかし、第3期データヘルス計画において生活習慣病予防が重要視される中、喫煙が健康に与える影響を無視できなくなり、個別支援への取り組みがスタートしました。
2. 「ascure卒煙」の特徴
「ascure卒煙」は、医師が監修したアプリをベースにした完全オンラインの禁煙支援プログラムです。医療資格を持つ指導員との個別面談や禁煙補助薬の配送が組み合わさっており、参加者はスマートフォン一つで禁煙の支援を受けられます。
このプログラムの大きな特徴は、個々の参加者が「禁煙したい」という意志を大切にし、無理なく進められる点です。特に6ヶ月という期間設定により、自分のペースで禁煙を習慣化できることが魅力です。参加者の高い成功率はその証拠です。
3. 周知活動の成果
電通健康保険組合は、対象2,500名にリーフレットを郵送し、その結果初月に73名が参加登録しました。郵送によるアプローチは、加入者が自宅でゆっくりと情報を確認できるため、参加のハードルを下げる効果が期待されました。また、同居家族からの後押しが参加を促すケースも見られました。
さらに、健保のポータルサイトやイントラネットを通じた周知活動も展開し、毎年の禁煙デーに合わせた告知は恒例行事となっています。これにより、「禁煙プログラム」が季節ごとの行事として定着しているようです。
4. 結果と今後の展望
これまでに累計162名がプログラムに参加し、そのうち完了者の禁煙成功率は74.4%に達しています。忙しい現役世代がオンラインで容易に参加できる環境整備が功を奏していますが、途中で離脱してしまった参加者へのフォローも今後の課題として取り上げられています。
坂本さんは、今後も忙しい加入者が禁煙に取り組みやすい環境を整え、一人でも多くの方に参加してもらうための周知活動を続けていく方針です。「ascure卒煙」は今、電通健康保険組合の健康促進の鍵となるプロジェクトとして注目を集めています。