ABBが次世代EV充電ソリューションを発表
ABBは、2023年9月17日から19日まで幕張メッセで開催されるサステナブル経営WEEK内の第7回脱炭素経営EXPOに出展します。今回は次世代電気自動車(EV)とその充電規格の進化に対応した革新的な充電ソリューションを披露します。
新たな充電規格への対応
展示される主な製品は「Terra 184 JN」という急速充電器です。この充電器は、CHAdeMO規格とNACS(North American Charging Standard)規格の両方に対応しており、1台で様々なEVを充電できる利点があります。ABBは、2025年内にこれを正式に発表し、日本国内の全ての公道を走行するEVの充電ニーズに応えます。この柔軟性の高い充電ソリューションは、EVオーナーや自動車メーカー、充電インフラ事業者などにとって、より便利で効率的な充電環境を提供します。
充電インフラの進化
また、展示ブースでは「Terra AC Wallbox 9.6 kW」という普通充電器も参考出展します。この製品は、2022年に日本国内での販売を開始した6kWモデルを基にした新しい高出力充電器であり、将来的なEVバッテリーの性能向上に対応する設計になっています。この充電器は、基礎・目的地での充電ニーズに応えるための重要な役割を担うことが期待されています。ABBはこの新型充電器により、充電インフラの利便性をさらに向上させることを目指しています。
エキスパートのコメント
ABBのE-mobility事業部長である片岡幸朗は次のように述べています。「現在、日本国内におけるEVの急速充電規格はCHAdeMOとNACSの2つが主流です。しかし、Terra 184 JNを使えば、これら2つの規格の車両を1台の充電器で充電できるようになるため、各方面にとっての柔軟性が大きく増すでしょう。」さらに、「すでに活用されているCHAdeMO対応モデルのTerra 184 JJについても、NACSへのレトロフィットを可能にすることで、今後の市場変化に迅速に対応できます」と続けました。
ABBについて
ABBは、エレクトリフィケーションとオートメーションの領域でグローバルなテクノロジーリーダーとして知られています。140年以上の歴史を持ち、世界中に11万人以上の従業員を傭っており、持続可能で資源効率の高い未来を実現するために取り組んでいます。特にE-モビリティ事業においては、充電インフラの重要なパートナーとして、多種多様なEV充電ソリューションを提供しています。
このABBが現在展示している充電ソリューションは、EV充電の未来をさらに加速させるキーとなることでしょう。今回のEXPOでの展示を通じて、ABBの進化する充電インフラをご覧ください。