ENVE新型マウンテンバイクホイールMシリーズの詳細
ENVEが新型マウンテンバイクホイールMシリーズを発表しました。これは6年ぶりのアップデートであり、5世代目となるこのシリーズの目指すところは、耐衝撃性を損なうことなく振動吸収性を追求することです。プロのレーサーやチームと数年にわたって試行錯誤を繰り返し、カーボンレイヤリングの再設計やリム形状の見直しを行い、各種目に最適化された振動吸収性を実現しました。また、軽量化も同時に達成されています。
新型Mシリーズのラインナップ
新型Mシリーズは、以下の4モデルで構成されています。
- - M5 PRO: クロスカントリー向け
- - M6: トレイル向け
- - M8: エンデューロ向け
- - M9 PRO: ダウンヒル向け
リム形状の革新
新型では、前後でリム形状が異なります。フロントのリム幅が広めに設計されており、タイヤボリュームを増加させることで、グリップ力と振動吸収性が向上します。一方、リアは若干狭めで、転がり抵抗を減少させる工夫が施されています。これにより、あらゆる地形でのパフォーマンスが向上しています。
軽量性と耐衝撃性の最適なバランス
新型Mシリーズは、振動吸収性と耐衝撃性を両立させるために20mmのリムハイトを採用しています。これまでに何本もの試作を経て、最適なリムハイトが見つかりました。さらに、全体の剛性を高めつつ、路面からの衝撃をしっかり吸収する性能を持つ仕様となっています。
アウターニップルによるメンテナンス性の向上
前作のインナーニップルに代わり、新型ではアウターニップルを採用しました。これによりメンテナンスが容易になり、またENVE独自の技術により、ニップルが支えられる構造となっているため、ホイール成型時にドリルを使用しなくても高い強度を持たせています。
最先端のハブ技術
新型Mシリーズには、「インナードライブシステム」というENVEオリジナルのハブが搭載されています。2024年には、ツール・ド・フランスなどの大規模な大会での使用も予定されており、MTBでも高い耐久性と効率を実現しています。大きなベアリングを採用し、耐久性が向上したことで、より過酷な条件でも安心して使えるようになりました。
発売情報
この新型Mシリーズは、2024年冬に日本での発売が予定されています。詳しい製品情報については、
ENVEの公式サイトをご覧ください。
ENVEは、アメリカ・ユタ州オグデンに本社を構えるカーボンファイバー製品の専門ブランドであり、メイド・イン・USAにこだわった製品開発を行っています。どの製品も実際の走行データを元に開発され、「現実世界最速」を追求する姿勢が特徴です。短期間でのテストサンプルも数多く製作し、製品改良に反映させる体制が整っています。